No.19 ページ19
無理矢理二人の喧嘩を終わらせ、太宰くんと帰ることにした
目の前をよぎる水の線は沢山であった
大雨だ
『家、私の方が少し遠いのに送ってくれてありがとうね』
太「気にしないで良いよ
女の子を送るのは男の役目だしね」
私が傘を持つよ、と入れて貰った時に言ったが、太宰くんは断った
本当に紳士であると思う
帰り道に色んな話しをした
応援団の話しとか、歌手の話し、実行委員の話しなど
話している内に、恋愛話になった
太「そう云えばAちゃん、誰とも付き合った事ないんだっけ」
『そうだよー
太宰くんも居ないんだっけ？』
太「一回も付き合った事ないよ」
『ラブレター沢山貰うのに...
何でいつも断ってんの？』
太「私にはAちゃんが居るからね」
と優しく笑った
さり気ない太宰くんの爆弾発言に、体温が高くなるのを感じた
『う、嘘がお上手ねえー』
手をパタパタさせながら、ヘラヘラと笑う
太「嘘じゃないってば」
太宰くんもヘラヘラと笑った
恥ずかしさでうつむく
少し無言が続いた
太「...ねえAちゃん」
大雨の音に紛れて、太宰くんの声が聞こえた
『...ん？』
そう返事をすると
手を握られ、止まる様な形になった
太「...好きな人っている？」
落ち着いた声だったが、いつになく不安気な表情をしていた
『きゅ、急にどうしたの？』
...こ、この流れは...
少女漫画で見たことあるぞ
あれだ。告白に入る為の予兆みたいな
太「...聞いてみたかっただけ」
『そ、そう』
心臓が急に速く動き出した
手先までに伝わってしまいそうな程、大きな音を立てていた
太宰くんが手を離し、歩き始めたので、
私は少し遅れて歩き出した
濡れるのはごめんだし、実行委員なんだから風邪を引いたら困る
・
『送ってくれてありがとう』
太「いーえ」
いつもの様に爽やかな笑みを見せてくれた
太「じゃあまた明日
日曜日の買い物の予定、明日決めようね」
と手をヒラヒラと振った
『うん、また...』
別れを告げながらふと太宰くんの肩を見ると、
片方だけ結構塗れていた
『待って！一回上がって！
タオルで体拭いた方がいいよ！』
太「え？」
『肩濡れてる』
無理矢理引っ張って、家に連れ込んだ
『玄関で悪いんだけど、タオル持ってくるから待ってて』
急いでタオル取りに洗面所へ走っていく
はい、と言って渡すと、嬉しそうに笑った
太「ありがとう
Aちゃんは良いお嫁さんになるね」
甘い声で言われた言葉に、また恥ずかしくなってしまった
今日kissされる相手は？
双黒
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yudofulove1003(プロフ) - Misaさん» いつもの癖なんですね笑笑 これからも頑張らせて頂きます(oﾟ▽ﾟ)o まだまだよろしくお願いします！！！ (2017年2月22日 11時) (
レス) id: ef50c6d5d9 (このIDを非表示/違反報告)
Misa(プロフ) - イラスト本当に、ありがとうございます！湯豆腐さんと私は似たもの同士かも知れませんね。劇場版制作決定した時大声で叫んでしまいました！(いつもの癖で)これからも頑張ってください！！更新楽しみに待っています。！！ (2017年2月20日 17時) (レス) id: 78557a51ea (このIDを非表示/違反報告)
yudofulove1003(プロフ) - Misaさん» 判りました！！授業ちゅうに描いておきます！！笑笑 (2017年2月13日 23時) (レス) id: ef50c6d5d9 (このIDを非表示/違反報告)
Misa(プロフ) - またコメントすいません、夢主さんと弥生子さんのイラストを描いていただけると、とても嬉しいです！もしできるのならよろしくお願いします！！ (2017年2月13日 17時) (レス) id: 78557a51ea (このIDを非表示/違反報告)
莉伊(プロフ) - yudofulove1003さん» はい〜(*´▽｀*)頑張って下さい〜!(^^)! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 300ac779a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯豆腐 | 作成日時：2017年1月5日 23時
