No.11 ページ11
ひんやりしたアイスにかぶりつく
冷たさに歯が一瞬痛くなった
『...地味に喧嘩したのに買ってくれたんだね』
中「約束だったからな」
『...律儀なヤンキーみたい』
中「ヤンキーじゃねえ」
『判ってるって』
隣を見ると、中原はモナカジャンボを買った様だ
美味しそうに食べていた
真逆の私はHaagen-Dazsである
『...高いのにありがとう』
中「バイトしてるから気にすんな」
『えっ！？何のバイト！？
あっ...もしかして風俗とか？笑』
中「好きでもない女とやってたまるか
普通に飲食店だ」
『じゃあ一寸営業スマイルしてよ』
そう頼むと、少し面倒くさそうな顔して、優しく笑った
けど普段の笑顔を知っているので、作り笑いだってのは判る
『それでもイケメンってどゆこと...』
ボソッと呟く
中「んー？俺が何だってー？」
と、とてもニヤニヤした顔で問い詰めてきた
『調子乗んな』
すねを蹴ってやった
中「痛ェな」
『あれぇー？おこちゃまでちゅねー♡』
ニヤッとして、からかう様に言う
中「サンドバックにして投げてやろうか」
ギロリと睨んで、指の関節を鳴らした
『すみません、勘弁して下さい』
中「よし」
『何、よしって。
犬じゃないよ』
中「俺は犬が一番好きなんだけどな」
『複雑』
中「ほらさっさと食え四ノ宮、溶けるぞ」
『...ん？』
頬に何か雫が落ちてきた
中原も感じた様で
中「...雲行き怪しくなってきたな」
と空を見上げた
中「駅まで走るぞ」
私のアイスを奪って走り出した
『あ゛ー！！！』
中原に続いて急いで駅まで追い掛けた
・
走ってる最中に大雨が降り、着いた時にはびしょ濡れだった
『びっちょびちょー...』
制服が雨水を吸って気持ち悪い
ふと中原を見ると、
普段は顔に掛かる位で、洒落っ気のある髪型を
しているが、今は額が見えるように髪をかき上げていた
全然雰囲気が違くてドキッとした
タオルハンカチを取り出して顔を拭き、反対にして中原に貸してあげようと、ハンカチを差し出す
中「四ノ宮のが濡れる」
『別にいいよ』
中「いいから」
『...』
頑なに断るので、無理矢理タオルを中原の顔に押し付ける
中「うっ」
『洗濯して返してもらえれば良いから』
中「...」
私の手を掴んでタオルを離した
中「...さんきゅ」
『うん
ていうか、何で走るとき私のアイス取ったの』
中「手前、食べ物に目が無ェから、最速で走ると思ってな」
『...間違ってない』
中「ははっだろうな」
と、楽しそうに笑った
今日kissされる相手は？
双黒
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yudofulove1003(プロフ) - Misaさん» いつもの癖なんですね笑笑 これからも頑張らせて頂きます(oﾟ▽ﾟ)o まだまだよろしくお願いします！！！ (2017年2月22日 11時) (
レス) id: ef50c6d5d9 (このIDを非表示/違反報告)
Misa(プロフ) - イラスト本当に、ありがとうございます！湯豆腐さんと私は似たもの同士かも知れませんね。劇場版制作決定した時大声で叫んでしまいました！(いつもの癖で)これからも頑張ってください！！更新楽しみに待っています。！！ (2017年2月20日 17時) (レス) id: 78557a51ea (このIDを非表示/違反報告)
yudofulove1003(プロフ) - Misaさん» 判りました！！授業ちゅうに描いておきます！！笑笑 (2017年2月13日 23時) (レス) id: ef50c6d5d9 (このIDを非表示/違反報告)
Misa(プロフ) - またコメントすいません、夢主さんと弥生子さんのイラストを描いていただけると、とても嬉しいです！もしできるのならよろしくお願いします！！ (2017年2月13日 17時) (レス) id: 78557a51ea (このIDを非表示/違反報告)
莉伊(プロフ) - yudofulove1003さん» はい〜(*´▽｀*)頑張って下さい〜!(^^)! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 300ac779a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：湯豆腐 | 作成日時：2017年1月5日 23時
