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愛してる ベストジーニスト ページ11
鳥のさえずりが聞こえてきて眼を開ければ隣にいるはずのあなたが居なかった
あなたが居た場所に手を当てればひんやりとしていてだいぶ時間が経っている事を知らせる
あんなに体温が高いあなたの温もりでも時間が経てば無情にも布団は冷えてしまう
体を起こして周りを見渡せばベッドの下には脱ぎ捨てた衣服が花弁の様に散らばり掛け布団から半分出た私の体を外気がするりと撫ぜる
ひんやりとした外気に包み込まれるのが嫌で自分の体を丸めた
寒くて動けないから目を瞑って少しはマシになる午後を待つ
おぼろげな記憶があなたの胸板や首筋、熱い吐息を思い起こさせる
すらりとしているのに男性らしい指先で私の髪を梳いてくれるすこし硬い掌で私の頭を撫でるそんなあなたが好き
抱き抱えられた時の温もりが好きなの
優しい声で私の名前を呼んで頂戴
帰ってきたら私を抱き締めて愛してるの一言位頂戴
昨日言ってなかったの知ってるのよだから今日は言ってね期待しとくから
なんて思ってたらデニム生地に身を包んだあなたの温かい体温に包まれた
今日初めて聞こえた言葉は
愛してる
私もよ、なんて言いながら私は後ろの存在の頬にキスを落とした
ふたりぼっち ゾム→←レッドカーペットより君の部屋 ベストジーニスト
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