SJ 14+2[sidestory]

喧嘩+優しい兄達 ﾋﾁｮﾙ ページ6

｢はぁ!?新ﾒﾝﾊﾞｰなんていらないだろ!｣

｢ﾋﾁｮﾙｰそんな事言うなって☆歌もﾀﾞﾝｽもすごいんだって!ってかもう決定事項だから☆(ゝω・)v｣


(ｳｻﾞい…)
ﾏﾈｰｼﾞｬｰに話を聞いて俺は反対だった｡SJは13人でいい｡これ以上増えたら俺様が目立つ機会が減る｡


でも会って無理矢理歌わせて気が変わった｡胸の奥まで響く歌声だった｡


ﾊﾝｷﾞｮﾝも可愛がってるし､しょうがないから俺も可愛がった｡
ｳﾆｮｸと気まずいらしいと聞いたら｢仲直りしろ!｣と言ってやったり､控室で暇そうにしてたら一緒にgeeを踊ってやったり｡

前のﾏﾝﾈと違って愛嬌もあるから虐めがいがあるしｗ


…でも最近元気がない｡部屋にこもってるし､話しかけても愛想笑いなんかしやがる｡

(ﾎｰﾑｼｯｸってやつか?しょうがない｡素敵な兄様が一肌脱ぐか☆)


こうして他のﾒﾝﾊﾞｰに｢ﾕｳﾄ☆100日記念｣をｻﾌﾟﾗｲｽﾞでやると 言った｡準備は全部弟達がやったが俺は企画進行なのだ｡


当日ｷｭﾋｮﾝがいないのでﾒｰﾙすると｢ﾕｳﾄと一緒に帰る｣と返事が来た｡部屋を暗くして待っている時は最高に楽しかった｡


…でもﾕｳﾄはとんでもない告白をした｡

泣いているﾕｳﾄを見てむかついた｡
嘘をついていた事じゃない､本物のﾕｳﾄと代わっても大丈夫だろうと思われた事に腹がたった｡


(俺らはもう家族だろう?家族が別人に代わって気づかない訳無いだろう｡お前は俺らの事をその程度に思っていたのか?)


｢…ﾕｳﾄは入れない｡失踪する奴なんて信用できない｡そして女もSJには必要ない｡｣

そう言って部屋に戻ろうと思った｡なのにﾋｮｸﾁｪが｢このままじゃﾀﾞﾒ?｣なんて言ってきた｡


(ﾊﾞｶか!いいわけないだろう!)
俺がそう言うより先にｶﾝｲﾝがﾋｮｸﾁｪを突き飛ばしてた｡


ｿﾐﾅもﾘｮｳｷﾞもﾕｳﾄをこのまま置いときたいみたいだ｡でも冷静に考えてみろよ｡女として生きていく方が楽で幸せだろう｡


部屋に戻ると名案が浮かんだ｡

(そうだ!Aとして事務所に入ればいいんだ!歌も踊りも出来るしﾃﾞﾋﾞｭｰ出来るだろう｡お金は俺が立て替えたっていい｡)

そうすればいつでも会えるし｡俺は可愛い弟(妹)の最善の策だと思った｡


でも俺も甘かった｡他のﾒﾝﾊﾞｰと同じ様にSJに残る事を認めてしまった｡


｢ﾋｮﾝは心配してくれてたんですね｡嫌われたのかと思ってました…｣

こんな事泣きながら言われたわ愛おしくなるだろうが!


やっぱり側に置いときたくなった｡こいつにとって一番いいのはこの道じゃない｡
でも俺の都合でここに置く｡そう決めたんだ｡

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