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8【ryota】 ページ8

涼「...疲れた...」




なんとか切り替えて撮影を終えた。


玲於以外のメンバーは早々に帰り


楽屋には俺と玲於の2人きり。


まだ玲於とは話が途中だったから。


とりあえず着替えて荷物をまとめて


すぐ帰れる状態にした。




玲「...とりあえず、これ。」




テーブルを挟んで向き合ってソファに座り


玲於は鍵をテーブルの上に置いた。


...見覚えのあるそれは


間違いなくAの部屋の鍵。


さっき携帯見た時、Aから




“玲於くんから私の鍵貰っといて”




ってLINE来てたし。


まぁ、普通に言えちゃうってことは


やましいことは無いってことなんだろうけどね。




涼「...玲於、本気って言うのは


Aのこと、好きってこと?」




鍵を受け取り、玲於の核心をつくべく


ストレートに問いかけた。




玲「...うん。」




玲於の目は真っ直ぐ俺を捉えている。


この言葉に偽りが無いってことは


充分に伝わってきた。


同時に、さっきの撮影の合間で聞いた


亜嵐くんの言葉もフラッシュバックした。




亜「...ずっと頭から離れない。


なんでとかよく分かんねぇけど


直感で、好きって思った。」




動機なんてしっかりしたものは無かったけど


この言葉を言った時の亜嵐くんも


今の玲於と同じ目をしていた。


...2人とも本気。


これ以上は俺が首突っ込むことじゃない。




玲「昨日は泊まったけどマジで何もしてない。


Aさんが落ち着くまで一緒にいただけだから。」



涼「...うん。分かった。


話してくれてありがとう。」




昨日Aの傍にいてくれた玲於には


感謝しないといけない。




玲「...あ。待った。」




玲於は何か思い出したようで


鞄をゴソゴソと漁り出した。


そして、小さな紙袋を取り出した。




玲「...これ、誕生日の。」



涼「え、今?(笑)」



玲「昨日Aさんと一緒に買った。」




誕生日なんて何ヶ月も前に終わったから


このタイミングで出してきたことに


思わず笑ってしまった。




涼「ありがと(笑)帰ったら開けるわ。」




玲於からのプレゼントを大事にしまって


玲於と途中まで一緒に帰った。


不思議と気持ちはスッキリしていた。


玲於と別れて、マンションに着くと


Aのマネージャーさんの車が停車していた。




涼「A。」



『...涼太!』




俺に気づくと、Aは車から降りてきた。


昨日の事件が嘘のように


Aはいつも通り笑っていた。

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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 佐野玲於   
作品ジャンル:タレント
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作者名:wakana☆ | 作成日時:2016年12月7日 12時

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