Ryota's twin sister ☆ 2 (ページ14)

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14【you】ページ14

『ありがとうございました！』

H｢ん、ゆっくり休んでね。｣

パタン。

HIROさんから関係者チケットを頂いて

少し話してから社長室を後にした。

久しぶりにHIROさんと会えたのに

全く話に集中できなかった。

HIROさんにも疲れてるって言われて

心配させてしまった。

これも全部、白濱さんのせいだ。

“Aちゃんのこと、好きってこと”

さっきの白濱さんの言葉が脳裏に焼き付いて

頭から離れない。

あの後、白濱さんはなんて事無い様子で

エレベーターを降りて行った。

亜｢また今度ゆっくり！じゃあね！｣

前の私だったら、あんなことされて黙ってない。

からかうなって手が出てたかもしれない。

けど、登坂さんのことがあったから

否定することから入るのはやめた。

登坂さんが私のこと好きってことも

信じられない気持ちが無い訳では無いけど

関わっていくにつれて疑いの気持ちは

少しずつ消えていった。

せっかく伝えてくれた気持ちを

踏みにじるようなことはしたくない。

登坂さんの一件でそう思った。

だから、まずは確かめないといけない。

バッグからスマホを出して

前教えてもらった白濱さんの番号にメッセージを送った。

AAです。いつかお時間ありますか?話したいことがあります。

それだけ送った。

用事も済んだし帰ろう。

休日のまだお昼過ぎだというのに

どっぷりと疲れてしまった。

｢玲於また新しい靴買ったの？｣

突然聞こえた玲於くんの名前を呼ぶ女性の声。

玲於くん今日事務所いるのかな？

疲れてるはずなのに

方向を変え、声のする方へ歩みを進めた。

扉が開放された部屋の前に辿り着き

そこには玲於くんと、派手な髪色の可愛い女の子がいた。

玲｢だってこれめっちゃかっこよくない？｣

｢いや、わかるけど...この前のと似てる(笑)｣

玲｢ちげーし(笑)｣

すごい親しそうに話してる。

玲於くんも女の子も楽しそう。

...なんか、見ない方が良かったかも。

｢何してんの？｣

『うわぁ！！！？』

突然後ろから声がして

思わず変な声が出てしまった。

そこには、ニヒルに笑う意地悪な彼。

『登坂さん、ビックリさせないで下さい...』

臣｢Aちゃんすげぇいい反応(笑)｣

玲｢...Aさん？｣

このままバレないように帰ろうと思ったのに。

私が叫んだせいでバレてしまいました。