Ryota's twin sister ☆ 2 (ページ13)

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Aと大樹は他愛ない話をしながら

事務所に向かった。

2人が遭遇したところから5分程歩いたところに

事務所はあった。

大「Aちゃんがライブ行くの

涼太くんめっちゃ喜ぶと思うよ。」

『そうかな？私が1番嬉しいんだけどね！』

Aが嬉しそうにはにかんで笑うと

大樹もつられて笑顔を見せた。

「大樹！」

事務所に到着し、エレベーターを待っているところで

後ろから大樹の名前を呼ぶ声がした。

その声の主は、Aも知っている声だった。

「え！何で大樹とAちゃんが

一緒にいるんだよ！！」

大「何でって...近くで偶然会ったから。」

『こんにちは、白濱さん。』

Aがいることに声を荒らげたのは

亜嵐だった。

丁度エレベーターも降りてきて

3人はエレベーターに乗り込んだ。

亜｢へぇー、今からHIROさんと会うんだ！｣

大｢俺は今から世界さんと打ち合わせ！｣

亜｢大樹には聞いてない。｣

『(笑)』

亜嵐と大樹のやり取りを見て

Aはクスクスと笑う。

先にエレベーターは大樹が降りる階に到着した。

大｢じゃあ、Aちゃん気をつけね！｣

亜｢大樹それどーゆー意味だよ？｣

『大樹くん本当ありがとう！

今度お礼させてね！』

大樹はAに謎の忠告をすると

小走りで去って行った。

エレベーターにはAと亜嵐の2人きりとなった。

『白濱さんはこれからお仕事ですか？』

亜｢仕事ってより勉強かな？英会話の！｣

『私も前やってたんですけど

全然覚えらなくてやめちゃいました(笑)

すごいなぁ～...』

亜嵐に感心の眼差しを向けるA。

それも束の間、亜嵐はゆっくりAに近づいた。

亜嵐はAの左側の壁に手をつき

Aは壁と亜嵐に挟まれる状態になった。

所謂“壁ドン”と言うやつだ。

この状況に、Aは目を丸くしている。

『...白濱さん？これはどういう...』

亜｢そんな可愛い顔されたら

俺気持ち抑えられないじゃん...｣

『え...？』

Aは亜嵐の言っていることが理解できず

不思議そうに首を傾げた。

すると、亜嵐はAの耳元に顔を近づけ

亜｢Aちゃんのこと、好きってこと。｣

そっと囁くように言った。

そこでタイミング良くエレベーターは

亜嵐の降りる階に到着した。