スメールへ ページ22
「それって缶詰知識じゃないか!?」
大きな声でパイモンが叫ぶ。
ここは望舒旅館で、目の前にいるのは星ただひとり。
つまりは、この言葉は星に放っていることになる。
「え?どれ?」
「ほらここ!」
指でさされたそれを見ると、
神の目のとなり、確かに緑色の缶詰知識が見えた。
星はこの会話を聞いていながら何も言わず、
たた腕を組んで立っているだけだった。
「星、これはいつ、どこで手に入れたの?」
「我が物心ついた時からだ。帝君は、我がこれを持っているのをご覧になると、決して手放すなとおっしゃられたので、こうして日々身につけている」
「そうなんだな…。これには記憶がつまっているんだ!
星はこの中身、見てみたくないか?」
「どうやってだ?」
「オイラたちの友達が方法を知ってるんだ!」
「でもその友達はスメールにいて、そこから離れることはできないの」
と言うと、星は考え込んでしまった。
「我は璃月を守護する者だ。我は離月から離れることはできない」
「あ、そっか…」
パイモンは落胆したようだが方法がないことはない。
「星はその記憶、見てみたい?」
「確かに少し、気にはなるが…」
「わかった。じゃあね、星。パイモン行こう」
「え?もう行くのか?」
その言葉はスルーして出口へと進む。
「えっ。ちょっと待ってくれよ〜」
「それで、何か方法があるのか?」
璃月港に戻る道すがらパイモンが聞いてきた。
「つまり、星を説得して、スメールまで連れてこれればいいんでしょ?」
星は璃月を守っているから離れられない。
でも璃月にはもうひとり、璃月を守っている夜叉がいる。
それに、星はあるひとりの言う事ならば従うはずだということをパイモンに伝える。
「魈と鍾離のことだな!」
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てら(プロフ) - ページ1の1行目、タルタリ"ア"ではなくタルタリ"ヤ"です…細かいことですみません🙇♀️ (7月2日 21時) (レス) @page1 id: 372b4e8b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっく | 作成日時:2023年3月24日 22時