奇跡 ページ35
自宅のソファに座って祈るように手を合わせていたサキ。
鞄の中で携帯が呼んでいた。
駆け寄って耳に運ぶ。
YS「サキさん…。」
ｻｷ「…イェソン…くん…。」
流れてくる声はイェソン。
YS「ドンヘ…目を覚ましたよ…。」
ｻｷ「え……。」
YS「もう大丈夫だって…。」
ｻｷ「……ホントに……？」
YS「うん…。会いに来てやって…。」
ホッとして張っていた気の糸が切れたように床に座り込む。
その頬にはとめどなく涙がこぼれた。
ｻｷ「良かった……。」
YS「ユイちゃんにも伝えて。会いたがってる。」
ｻｷ「あり…がとう……。」
イェソンはサキを励ますような言葉を何度もかけ続ける。
サキは泣きながら何度も頷いていた。
Aは病院の屋上に立っていた。
穏やかに晴れた空。
暖かい風が長い髪とワンピースの裾を揺らしていく。
EH「こんな所にいたんだ…。」
ハッとして振り返る。
そこには笑顔のウニョク。
ウニョクはゆっくりAに近づいて向かい合うように立ち止まった。
暫く見つめ合っていると、突然地面に頭が付きそうな程下げる。
Aはとても驚いた。
EH「ありがとう……。ドンヘを…助けてくれて……。ホントにありがとう……。」
何が起こったのか分からない…
誰もがもう諦めていた…
ドンヘが笑う日はもう来ないんだと…
でも…
Aは奇跡を起こしてくれた…
アスファルトに小さな涙の跡がつく。
EH「ありがとう……ありがとう…A…。」
絞り出す声が震えていた。
簡単な検査で、ドンヘの身体のあちこちが回復している事が分かった。
*「信じられない…。運ばれてきた時には瀕死だったのは間違いないんだ…それなのに…。」
ﾏﾈ「つまり…？」
*「詳しい検査をして異常がなければ退院出来ます…。」
そう言った医者自身が首をひねっていた。
ﾏﾈ「奇跡ってあるんだな…。」
その一言に尽きる。
それでも、みんな心の底から喜んだ。
SM「良かったね！ドンヘ！」
抱きついて喜ぶソンミン。
SW「さすがドンヘ…強運だね…。」
みんなの喜ぶ姿にドンヘは嬉しそうに笑った。
何が起きたんだろう…
飛び出したユイを助けて…
車に轢かれた事は覚えてる…
暗い闇の中をさ迷っていたら…
突然光が差したんだ…
小さな手が俺の手を掴んで…
体中が温かくなって…
そしたらヒョクが俺を呼んでいた…
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ゆちょみん(プロフ) - 慧さん» ご無沙汰していました！遊びに来て頂いてありがとうございます！ご期待に添えるかどうか分かりませんが、楽しんでもらえたら嬉しいです^^ (2013年6月1日 0時) (
レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 新作おめでとうございます。今回も楽しませて頂きます！ (2013年5月31日 22時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - ミーキーさん» ありがとうございます！たくさん涙腺緩んでください！更新頑張ります！ (2013年5月30日 22時) (レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
ミーキー(プロフ) - もう、本当に泣きそうです。続きがすごく気になります^^更新頑張って下さい♪ (2013年5月30日 22時) (携帯から) (レス) id: 3a63ee8a7f (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！お読み頂いてホントに嬉しいです^^ もう少し続きますので、どうぞ最後までお付き合いください♪ (2013年5月30日 22時) (レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2013年5月27日 19時
