羽根 ページ24
覗きこむ部屋。
どんなに暗がりでも人がいない事だけは分かる。
ｻｷ「あら…？どこ行ったのかしら…。」
不思議そうな顔の二人。
ｻｷ「あの子…ベランダの手すりに座っていたの…。」
DH「え？」
ｻｷ「怖かったわ…。落ちてしまいそうで…。」
慌てて引きずり下ろした…
でも…
怒鳴っている私に不思議そうな顔を見せていた…
ｻｷ「どういう子なのか…分からないんでしょう…？」
DH「うん…。聞いても話してくれないんだ…。」
ｻｷ「そう…。」
DH「言える時が来たら話してくれるって言ってたけど…。」
サキはドンヘの腕に手を添える。
ｻｷ「こんな言い方をするのは申し訳ないけど…気をつけてね…。」
DH「気をつける…？」
ｻｷ「あなたはSUPERJUNIORなんだから…。色んな人がいるでしょ…？」
ドンヘは空っぽの自分の部屋に視線を戻す。
ふと思い出すのは、Aがいつも見せていたホッとするような優しい笑顔。
確かに色んな人がいる…
好意が行き過ぎる人だって…
でも…
何も知らなかったけど…
Aはそういう感じじゃなかった…
俺の傍にいて…
俺を優しく包んでくれるような…
少なくとも俺にとっては…
何も知らなくても…
一緒にいて少しも苦にならない…
むしろ…
癒されるような…
そういう存在だったのに…
部屋の中を見回した視線がふと止まった先。
窓の下。
近づくドンヘはそっと腕を伸ばす。
つまみあげた白い物。
DH「…羽根……。」
ｻｷ「何…？」
サキはドンヘの横から覗きこんできた。
ｻｷ「羽根…？どうしてこんな所に…。」
“ベランダの手すりに座っていたの…。”
昨日の影も…
手すりに座っていた…
掌に落ちたのは真っ白い羽根…
A…
キミは一体…
まさか…
天使なのか…？
“ドンヘ頭大丈夫？”
みんなの現実的な反応が蘇る。
バカな…
きっと帰ったんだ…
帰れるようになったんだ…
良かったじゃないか…
サキの誤解も解けた…
またいつもの日常に戻るだけだ…
ｻｷ「探した方が…。」
DH「いや…きっと家に帰ったんだよ。」
ｻｷ「そう…？」
DH「ん…。ほら、ご飯食べよう。俺お腹空いたよ。」
サキは少し戸惑って、それでも笑顔を見せてキッチンに走る。
ｻｷ「すぐ支度するね。」
DH「うん。」
ドンヘは手にしていた羽根を眺めると、机の引き出しを開けてそっと羽根をしまった。
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ゆちょみん(プロフ) - 慧さん» ご無沙汰していました！遊びに来て頂いてありがとうございます！ご期待に添えるかどうか分かりませんが、楽しんでもらえたら嬉しいです^^ (2013年6月1日 0時) (
レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 新作おめでとうございます。今回も楽しませて頂きます！ (2013年5月31日 22時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - ミーキーさん» ありがとうございます！たくさん涙腺緩んでください！更新頑張ります！ (2013年5月30日 22時) (レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
ミーキー(プロフ) - もう、本当に泣きそうです。続きがすごく気になります^^更新頑張って下さい♪ (2013年5月30日 22時) (携帯から) (レス) id: 3a63ee8a7f (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！お読み頂いてホントに嬉しいです^^ もう少し続きますので、どうぞ最後までお付き合いください♪ (2013年5月30日 22時) (レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2013年5月27日 19時
