現実的な反応 ページ20
その翌日。
サキ「じゃあ…お願いします。」
*「はい、預かりますね。」
ユイ「ママばいばい。」
サキ「言う事ちゃんと聞くのよ?」
ユイ「うん!」
小さく頭を下げてサキは玄関を閉めた。
保育園で仲良くしているユイのお友達の家。
泊まりに来ないかという誘いに甘えさせて貰った所だった。
久しぶりに朝から一人になったサキ。
自宅に戻って掃除や洗濯、普段なかなか出来ない事を片づける。
少しだけ仕事をした後、小さな鞄を掴んで車に乗り込んだ。
スーパーで食材を買いこむ。
それを助手席に積んでまた車を走らせる。
辿りついたのはドンヘのマンション。
両腕にスーパーの袋を下げると、エレベーターで部屋を目指した。
その頃。
郊外のだだっぴろい敷地の中に組み立てられたセット。
*「カット!!」
カチンと音が鳴ると、張りつめていた表情が緩む。
EH「真面目なシーンで変な顔するのやめてよ!」
YS「よく笑わなかったな。」
KH「耐えまくった!」
RW「僕も…。」
PVの撮影をしていたSUPERJUNIOR。
シリアスな場面を撮影していたのに、それにそぐわない表情をみんなに見せていたイェソン。
SW「ずるいよ…ヒョン背中なんだから…。」
YS「だからやったんだろ。顔出てたらやれるわけないし。」
クスクス笑うイェソン。
みんなの笑顔の中で空を見上げていたドンヘ。
SM「どうしたの?」
ポンとソンミンが肩を叩いた。
DH「ヒョン。」
SM「ん?」
DH「天使っていると思う?」
SM「え?」
きょとんとした顔。
傍にいたメンバーにも聞こえて一斉にドンヘに視線が集まった。
SD「ドンヘ…お前…。」
YS「ついに頭がおかしくなったか…?」
心配そうな、憐れみにも似たような顔でドンヘは見つめられていた。
KH「そんな非現実的なものが存在する訳ないじゃない…。」
RW「ドンヘヒョンからそういう言葉を聞くとは思わなかったなぁ。」
EH「大丈夫?ドンヘ。」
DH「ユイに言われたの!俺じゃない!」
少し大きな声で否定する。
SM「そう言えば、ユイちゃん天使様の本がお気に入りだったっけ。」
DH「うん。サキが書いたんだ。」
KH「絵本作家でしたもんね。」
EH「ナレーションと声優の仕事をしただけで付き合えちゃうんだから、ドンヘもやるよね。」
DH「成り行きみたいに言うな…。」
疲れていたんだ…
だから…
リアルだと間違えるような夢を見た…
昨日の出来事を、無理矢理そう納得させた。
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ゆちょみん(プロフ) - 慧さん» ご無沙汰していました!遊びに来て頂いてありがとうございます!ご期待に添えるかどうか分かりませんが、楽しんでもらえたら嬉しいです^^ (2013年6月1日 0時) (レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 新作おめでとうございます。今回も楽しませて頂きます! (2013年5月31日 22時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - ミーキーさん» ありがとうございます!たくさん涙腺緩んでください!更新頑張ります! (2013年5月30日 22時) (レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
ミーキー(プロフ) - もう、本当に泣きそうです。続きがすごく気になります^^更新頑張って下さい♪ (2013年5月30日 22時) (携帯から) (レス) id: 3a63ee8a7f (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - はなさん» ありがとうございます!お読み頂いてホントに嬉しいです^^ もう少し続きますので、どうぞ最後までお付き合いください♪ (2013年5月30日 22時) (レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆちょみん | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時:2013年5月27日 19時