呼ぶ声 ページ22
EH「Aは、赤ちゃんの為に生きるんだ。」
赤ちゃんとサランの為に…
元気でドンヘを待つんだよ
言い聞かせるように何度もそう囁く。
大丈夫…
もう目覚めるよ…
ドンヘがAを…
悲しませる訳がない…
そう…信じてあげるくらしか出来る事がなかった。
Aは目を閉じるのを躊躇っていたが、ウニョクが髪を撫でるその手が温かくて、呼吸音がゆっくり寝息に変わっていく。
ウニョクは起きている時よりずっと可愛らしい顔で眠るAを見て
ドンヘ…
俺…
Aを…
取っちゃうよ…
いつまでも寝てると…
連れてっちゃうからね…
どうしてもこぼしてしまう涙が嫌で、ウニョクは天上を眺めた。
A…
おいで…
A…
こっちに…おいで…
夢の中か。
現実の世界か。
何度もAを呼ぶドンヘの声。
Aは姿の見えないドンヘを必死で探る。
ドンヘ…
どこ…
どこに…
何度手を伸ばしても掴めないドンヘの手。
姿を確認する事も出来なくて、慌てて起き上がるA。
額に薄ら汗を浮かべて、現実の世界に引き戻される。
外はもう夕日が落ちようとしていた。
Aは着替えをして、ドンヘが目覚めた時困らないように入院出来る用意を袋に詰め込む。
髪を整え少しだけ化粧をして家を出た。
その日の夜遅く。
病院はすっかり静まり返っていて、ICUにはドンヘの姿だけ。
相変わらず呼吸器の音が響く部屋で、Aはドンヘの手を握っていた。
HC「お前…ちゃんと休んでんのか…？」
安心する声が背中から降ってきてAは小さく微笑む。
振り返ると、仕事が終わって一緒に来た、イトゥクとソンミン、ウニョクがICUの外で手を振っていた。
Aはみんなを出迎えにICUの外に出て、ハグを交わす。
EH「少しは眠れたみたいだね。」
家に連れて帰った時より、遥かに顔色が良くなって安心する。
A「おかげさまで。」
Aの弱々しいながらも小さな微笑みで安心する彼ら。
HC「A。ちょっと来いよ。」
ヒチョルは指で着いてこいという仕草をして救急の外に連れてくる。
蒸し暑い日が続く中、随分涼しい風が吹いていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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Aya(プロフ) - 今度はドンヘに災難が・・・ あんなに大切にしていた『私』を忘れるなんてTT 泣いてしまいました。 神様は本当に意地悪ですね;;; (2011年9月6日 17時) (携帯から) (
レス) id: 6f0c163436 (このIDを非表示/違反報告)
わた - キャー...悲しすぎるよ…ドンへ 早く目を覚まして！ (2011年9月6日 16時) (レス) id: c2013ad825 (このIDを非表示/違反報告)
パニ - サランの女の子ブリにドンヘがどんどん過保護になってくれると嬉しいなっ(^o^)／本当にドンヘが旦那さんだったらまたそれも幸せ〜ね笑(≧∇≦) (2011年9月5日 16時) (携帯から) (レス) id: 7cc3be5451 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - たくさんの更新ありがとうございます!! 元カノ出現でまた波乱でもおきるかと思いましたが起きず安心しましたｗ 何があっても二人で乗り越えることができるって素敵です^^ (2011年9月5日 15時) (携帯から) (レス) id: 6f0c163436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年9月5日 13時
