掴んだ腕 ページ41
その時。
Aは腕を思い切り引っ張られて、壁の上から落ちると、抱きかかえられるようにしっかり受け止められた。
DH「何してんだよ！！！！」
真っ青な顔で大きな声を出すドンヘ。
A「…ドンヘ…。」
ドンヘの顔を見て一気に鼓動が早くなる。
DH「自分が何してるか分かってるのかっ！！！」
とても怒った顔で、とても怒った口調で怒鳴りつける。
Aは顔を歪めて涙をたくさん溜めるとドンヘにしがみつく。
A「ごめんね…ドンヘ…。」
私のせいで…
…死んじゃったよ…
ドンヘが…
あんなに欲しがってたのに…
ごめんね…
ごめんね…
そう何度も謝り続けるAを見てドンヘは体中が震えていた。
どうして…
知らなかったんじゃ…
誰から聞いたんだ…
だから…ここから飛び降りようと…？
そんなバカな事を考えたっていうのか…
ドンヘはAを抱きかかえたまま地面に座り込む。
しっかりとAを抱きしめて泣きだした。
DH「バカ…。ほんっとバカだよ！！」
Aがいなくなったら…
俺は…サランは…どうすればいいんだよ…
俺を…置いて行こうとするな…
俺を…一人にするな…
Aを失いたくないんだ…
だから…
もう絶対…
こんな事をするな…
少しも緩む事のないドンヘの腕が震えていてAは声をあげて泣きじゃくる。
怖かった…
もしこの腕を掴めなかったらと思うと…
ドンヘはさっきの恐怖を振り払うように、必死でAを抱きしめていた。
冷たい風をたくさん浴びて、Aの冷えた体をしっかり抱きかかえて病室に戻ってくるドンヘ。
Aをベッドに落として病室の扉と、開きっぱなしの窓を閉める。
放心状態のAの膝に布団をかけて、ベッドの端に腰を下ろした。
DH「A…。」
小さな声で呼んで、頬に手を伸ばす。
俺達は…一緒でなきゃいけない…
例えどんなに悲しい事や辛い事があっても…
俺達は繋がってなきゃならない…
じゃなきゃ…
この子をまた…
俺達のところに…
戻してあげられないだろ…？
Aのお腹をさすって泣きそうな顔で無理して微笑む。
Aはすぐに泣き顔になってボロボロと涙を落とす。
ラッキーアイテム
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かなりん(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても綺麗な文章で、引き込まれますぅ！どうか家族に平和な時間が訪れますように！更新待ってます！ (2011年8月30日 15時) (
レス) id: 4f4f5aea3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - )みなさん！ こんなにたくさんのコメント本当に感動です(泣)続き頑張りますので、是非最後まで読んでやって下さい！みなさんのコメントとても励みにしています！！ (2011年8月30日 14時) (レス) id: 0cebb6428e (このIDを非表示/違反報告)
あきに‐★ - はじめまして!!めっちゃ最高です★更新まってます！ (2011年8月30日 0時) (レス) id: 37574a400d (このIDを非表示/違反報告)
せぶん - はじめまして、この小説最高すぎます。お世辞抜きに天才ですね・・・！ (2011年8月29日 23時) (レス) id: 39548917bc (このIDを非表示/違反報告)
かほ - 初感想を書かせていただきます(^▽^)この小説、最高です！！ｷｭﾝときたりﾄﾞｷﾄﾞｷしたり読んでいて楽しいです。1日に結構更新してますよね、凄いです！無理はしないでくださいね。これからも楽しみにしています(*^^*) (2011年8月29日 23時) (携帯から) (レス) id: 3d8d39a67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年8月28日 21時
