サランの不安 ページ36
ドンヘは洗面所の壁を思い切り叩く。
DH「俺は…いつもAを…守ってやれない…。」
俺が…
傍にいたのに…
A…
ごめん…
体中を埋め尽くす後悔と自責の念がドンヘを襲う。
出来る事ならこの思いを流してしまいたいと願って、ドンヘはやっぱり一人で泣いていた。
宿舎では、サランがウニョクとゲームで遊んでいた。
昨日の医者の話を思い出してちっとも乗れないウニョク。
サランはコントローラーを置いてテレビを消す。
EH「どうしたの…？サラン。」
サランはウニョクの隣に座って手を握って来た。
ｻﾗﾝ「ママ…どうしたの…？」
EH「え…？」
単刀直入に聞かれて説明出来ないウニョク。
ｻﾗﾝ「ママ…死んじゃうの…？」
泣きだしそうな顔で聞いてくるサラン。
ウニョクは思わずサランを抱きしめる。
EH「そんな事あるわけないだろ…。」
ｻﾗﾝ「じゃあ…どうして…ヒョクは泣いてるの…？」
ヒョクだけじゃない…
ヒチョルも…
トゥギオッパも…
みんな…
泣いてた…
きっと…パパも…
ウニョクは声を上げて泣きだしたい気持ちをグッと我慢する。
サランの頭をそっと撫でて無理に微笑むと
EH「ママ、ちょっと怪我したんだ…だから…早く良くなって欲しいって…みんなそう思ってるんだよ。」
ｻﾗﾝ「ママ…死なない？」
EH「死なないよ。絶対に…。」
ヒチョルはウニョクの「絶対」に少しだけ安心して小さく微笑んだ。
そんな話をしていると、部屋のインターホンが鳴る。
玄関の開く音がして、姿を見せたのはドンヘだった。
ｻﾗﾝ「パパ…。」
サランは一瞬嬉しそうな顔をして、でも、やっぱり泣いているような顔のドンヘが嫌で顔を曇らせた。
EH「ドンヘ…。」
ウニョクはドンヘにハグをする。
DH「ごめんな…仕事なのに…サラン連れて行くよ。」
EH「どうなの…Aは…。」
ドンヘは小さく微笑んで
DH「朝…少し意識が戻って、今はまた寝てる。」
その話でウニョクは大きくため息をつくとホッとしたような顔になった。
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かなりん(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても綺麗な文章で、引き込まれますぅ！どうか家族に平和な時間が訪れますように！更新待ってます！ (2011年8月30日 15時) (
レス) id: 4f4f5aea3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - )みなさん！ こんなにたくさんのコメント本当に感動です(泣)続き頑張りますので、是非最後まで読んでやって下さい！みなさんのコメントとても励みにしています！！ (2011年8月30日 14時) (レス) id: 0cebb6428e (このIDを非表示/違反報告)
あきに‐★ - はじめまして!!めっちゃ最高です★更新まってます！ (2011年8月30日 0時) (レス) id: 37574a400d (このIDを非表示/違反報告)
せぶん - はじめまして、この小説最高すぎます。お世辞抜きに天才ですね・・・！ (2011年8月29日 23時) (レス) id: 39548917bc (このIDを非表示/違反報告)
かほ - 初感想を書かせていただきます(^▽^)この小説、最高です！！ｷｭﾝときたりﾄﾞｷﾄﾞｷしたり読んでいて楽しいです。1日に結構更新してますよね、凄いです！無理はしないでくださいね。これからも楽しみにしています(*^^*) (2011年8月29日 23時) (携帯から) (レス) id: 3d8d39a67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年8月28日 21時
