愛していると言う資格 ページ4
DH「A！」
A「ごめん…大丈夫…。」
DH「大丈夫なわけないだろ！」
Aはドンヘが支えている腕に手を添える。
A「少しだけ…傍にいて…眠りたいの…。」
ドンヘの腕の中でアッと言う間に寝息を立てるA。
やつれたような体をしっかり抱きしめてドンヘはやっぱり泣いてしまう。
ごめんな…
A…
眠りたいなんて…
言わせるなんて…
俺は…旦那失格だな…
軽いAの体を抱えて二階の寝室に連れていくと、ベッドにそっと落とす。
夢中で眠るような姿をドンヘはずっと傍で、Aの髪を撫でて見ていた。
死んだんじゃないかというくらい、寝がえりひとつせず、Aはずっと眠っていた。
ドンヘは一階へ降りて椅子に座ると、溢れかえった紙を見る。
どれもこれも、Aを監視してはそれを伝えるような言葉。
その中に、いくつかドンヘの顔を曇らせるようなものが混ざっていた。
DH「なんで…Aの寝顔なんか…。」
Aは何も言わなかった…
こんな怖いものを見せられても…
一言も泣き言を言わなかったのか…
バカだな…
昔からそうだった…
大事な事は…
いつも俺に言わない…
俺を傷つけないように…
俺の負担にならないように…
俺を困らせないように…
俺を不安にしないように…
Aはいつだって…俺の為に…一人で抱えて…
瞳にたまる涙。
こぼさないように何度も拭った。
俺は…Aを愛しているという資格があるんだろうか…
こんな時にさえ…
傍で守ってやれないのに…
旦那だと…
胸を張って言う資格が…あるだろうか…
ドンヘはそんな事を考えては何度もため息をついた。
テーブルの上の気持ちの悪い手紙をひとつずつ破り捨てる。
Aの姿を思い出しては、ため息をついていた。
暫くして。
二階の寝室の扉が大きな音を立てると、ドタドタとAが走ってくる。
階段の踊り場から身を乗り出して一階を見下ろす。
DH「…どうした！？」
階段の下から慌ててドンヘが声をかける。
ドンヘの姿を見て目を閉じて大きく息をはくA。
A「…良かった…もう…行っちゃったんじゃないかと…。」
そう小さな声で言ってはその場にしゃがみこんだ。
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かなりん(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても綺麗な文章で、引き込まれますぅ！どうか家族に平和な時間が訪れますように！更新待ってます！ (2011年8月30日 15時) (
レス) id: 4f4f5aea3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - )みなさん！ こんなにたくさんのコメント本当に感動です(泣)続き頑張りますので、是非最後まで読んでやって下さい！みなさんのコメントとても励みにしています！！ (2011年8月30日 14時) (レス) id: 0cebb6428e (このIDを非表示/違反報告)
あきに‐★ - はじめまして!!めっちゃ最高です★更新まってます！ (2011年8月30日 0時) (レス) id: 37574a400d (このIDを非表示/違反報告)
せぶん - はじめまして、この小説最高すぎます。お世辞抜きに天才ですね・・・！ (2011年8月29日 23時) (レス) id: 39548917bc (このIDを非表示/違反報告)
かほ - 初感想を書かせていただきます(^▽^)この小説、最高です！！ｷｭﾝときたりﾄﾞｷﾄﾞｷしたり読んでいて楽しいです。1日に結構更新してますよね、凄いです！無理はしないでくださいね。これからも楽しみにしています(*^^*) (2011年8月29日 23時) (携帯から) (レス) id: 3d8d39a67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年8月28日 21時
