夜祭 ページ24
10月20日。
サランの8度目の誕生日。
Aは最後に来た真っ赤なワンピースに袖を通す。
あの時と同じように綺麗に仕上げて、サランにも可愛い格好をさせる。
ｻﾗﾝ「ママ可愛い〜！」
嬉しそうに言うサランの首に光る、Aとドンヘの約束のエンゲージリング。
A「サランもとっても可愛いわ。」
そう言って微笑むAにサランは嬉しそうな顔で抱きついた。
6時過ぎ。
急いで自宅に戻ってくるドンヘ。
玄関の鈴が鳴って慌ただしい足音が聞こえるとリビングから
DH「支度出来てるか〜！」
と大きなドンヘの声。
Aとサランは揃って二階から降りてくる。
視界に入るAの姿を見て、ドンヘの動きが止まる。
Aの頬にそっと手を伸ばす。
DH「…綺麗…だよ…。」
最後に行った夜祭を思い出す。
あの時と少しも変わらない笑顔でドンヘの傍にいるA。
その横にちょこんと立っているサラン。
今日も…
明日も…
明後日も…
俺は…君をずっと愛していられると…
感じる…
ドンヘはAにそっとキスをおくる。
頬に添えた手がAの腰を引き寄せる。
触れていただけの唇をしっかりと重なり合わさって体に流れ込むドンヘの吐息を感じる。
サランはそんなドンヘとAをニコニコと見上げていた。
ソファにかけてあったスーツに急いで着替えて、洗面所で髪を軽く整える。
Aがドンヘのネクタイを締めて肩の埃を払う。
自然と合う視線。
微笑み合う二人に漂う懐かしい空気。
ドンヘはサランを抱っこすると頬にキスを送って3人で家を出た。
車の後部座席にAとサランを乗せて車を走らせる。
夜祭の初日の大学周辺は凄い人であふれていた。
昔と同じように正門の前で車を止めてAとサランを下ろす。
DH「車置いてくる。」
A「うん。」
DH「ヒョクたちいるから、先に中行ってろ。」
A「分かったわ。」
そう言葉を交わしてAはサランの手を引いて、人ごみを奥へと進む。
迎賓館の前には女の子の人だかり。
割れんばかりの歓声と黄色い悲鳴。
少し遠くから視界に捉えるSuperJuniorたち。
お揃いのスーツを身にまとって、あの頃とは少し違う随分大人な雰囲気をかもしだしてそこに立っていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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かなりん(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても綺麗な文章で、引き込まれますぅ！どうか家族に平和な時間が訪れますように！更新待ってます！ (2011年8月30日 15時) (
レス) id: 4f4f5aea3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - )みなさん！ こんなにたくさんのコメント本当に感動です(泣)続き頑張りますので、是非最後まで読んでやって下さい！みなさんのコメントとても励みにしています！！ (2011年8月30日 14時) (レス) id: 0cebb6428e (このIDを非表示/違反報告)
あきに‐★ - はじめまして!!めっちゃ最高です★更新まってます！ (2011年8月30日 0時) (レス) id: 37574a400d (このIDを非表示/違反報告)
せぶん - はじめまして、この小説最高すぎます。お世辞抜きに天才ですね・・・！ (2011年8月29日 23時) (レス) id: 39548917bc (このIDを非表示/違反報告)
かほ - 初感想を書かせていただきます(^▽^)この小説、最高です！！ｷｭﾝときたりﾄﾞｷﾄﾞｷしたり読んでいて楽しいです。1日に結構更新してますよね、凄いです！無理はしないでくださいね。これからも楽しみにしています(*^^*) (2011年8月29日 23時) (携帯から) (レス) id: 3d8d39a67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年8月28日 21時
