久しぶりの声 ページ10
Aが目を覚ました事が、韓国のメンバーにも伝えられた。
みんな、本気で泣いて喜んだ。
撮影中でメイクが落ちるのも気にせず…。
HC「はぁ…。」
大きく安堵のため息をついたヒチョル。
LT「良かったね…。」
イトゥクは肩を軽く叩く。
HC「いいもんかっ…戻ってきたらこってりお仕置きしておそってやる。」
相変わらずの言い方に笑うイトゥクだった。
韓国では長雨の後の、久しぶりの日差しが差していた。
翌日。
ドンヘは一人で病室を訪れた。
ベッドを起こして窓の外を眺めるA。
扉が開く音がして顔を向ける。
ドンヘの姿を認識して微笑むA。
DH「気分…どうだ？」
やけに久しぶりな気がして、少し緊張してしまうドンヘ。
Aは黙って何度か頷く。
ベッドに腰をおろしてAの手を握る。
ずっと見つめているA。
潤む瞳で見つめ返すドンヘ。
DH「会いたかった…A…会いたかったよ…。」
Aはドンヘの髪を触って頬に手を滑らせる。
A「…ドンヘ…。」
久しぶりに聞くAの声に、涙があふれかえる。
聞きたかったんだ…ずっと…
Aの口から出る言葉を…
何度も
何度も
思い出していた声…
DH「もう…どこにも行くな…。」
俺に向けられるその笑顔も…
夢じゃないよな…？
まだ俺は眠りの中で…キミの幻覚を見ているだろうか…。
本当に目を覚ましたら
キミはまだ深い眠りの中なんだろうか…
子供みたいに涙をこぼすドンヘを見て笑うA。
A「あの子は…一緒じゃない…の？」
消え入りそうなか弱い声で話すA。
DH「お母さんが、二人になりたいだろうって…。」
ドンヘには小さなAの声で充分だった。
一生聞けなかったかもしれなかった。
もう一度、Aの声が聞こえるだけで、幸せだった。
A「サラン…可愛い…名前…ね。」
目覚めてすぐのAの口から出る娘の名前。
DH「どうして…。」
Aが眠っている間に付けたのに…
A「聞こえていたから…。」
意識があるのに目が覚めない。
体から意識が離れてしまったような感じだった…。
ドンヘが私を呼ぶ声が…いつも聞こえていた。
DH「Aと二人で決めようと思ってたのに、寝過ぎだからだ。」
ドンヘは嬉しそうに微笑んだ。
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ゆちょみん(プロフ) - >皆様 瞳の中の君。後悔してから随分経ちますが、こんなにもコメントを頂いて本当に嬉しいです。ありがとうございます。お返事はしておりませんでしたが、1つ1つ拝見しています^^ 愛して頂いていると時間して感無量です。時々思い出して読み返して頂けたら幸いです。 (2013年4月18日 8時) (
レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 物語が切なくて切なくて…。最後は号泣｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡素敵なお話しをありがとうございました (2013年3月28日 9時) (レス) id: ea57b957fa (このIDを非表示/違反報告)
NoZoMiN(プロフ) - 感動てなき過ぎて顔面崩壊しました。・゜・(ノД`)・゜・。FROM Uは、悲しい終わり方だったので、ハッピーに終わって、良かったです!!! (2013年3月22日 0時) (レス) id: d471faafb3 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 感動しました！ついつい家事を忘れ、寝るのを忘れ、食べることを忘れて、夢中に読んでました！すごく良かったです！これからもがんばってください！！ (2012年8月23日 2時) (レス) id: fc9d42ec23 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 昨日読みおわりました！！！もう涙がとまりません(>_<)一番好きな作品です★★ (2012年3月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 61dfa53516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年6月27日 0時
