サランの話 ページ12
暫くして。
韓国へ行く準備に追われるA。
サランはAの傍にいつもくっついて、離れなかった。
生まれてから、ずっと眠ったままの母が
話したり
笑ったりする姿を
いつもジッと見つめていた。
ｻﾗﾝ「どこ行くの？」
荷造りをするAに不思議そうな顔で聞くサラン。
Aはサランのサラサラな髪を撫でて
A「韓国よ。」
という。
ｻﾗﾝ「かんこく…？」
首をかしげるサラン。
A「そう。韓国。パパのいるところ。」
ドンヘの話が出ると、とても嬉しそうな顔をして喜んだ。
ｻﾗﾝ「あのね、サランね、泣かないんだよ。」
突然そんなことを言うサラン。
A「え…？どうして？」
ｻﾗﾝ「パパがね、サランがなくと、ママが心配するから、泣いちゃだめっていうの。」
そんな事を…教えてたの…？
自分が一番泣きたかったはずなのに…
A「パパとのお約束守ってるの？偉いわね。」
そう言って微笑んでくれるAに嬉しそうに抱きつくサラン。
膝の上に座って可愛い声で話す。
ｻﾗﾝ「あのね、ヒチョルがサランが大きくなったらお嫁さんにしてくれるって。」
その話を聞いて笑うA。
ヒチョルらしい。
ｻﾗﾝ「それとね、ヒョクのおじちゃんが、サランにも指輪くれるって。」
ウニョクには「おじちゃん」がついて、ヒチョルは呼び捨てなんだ…。
と思うと可笑しいAだった。
A「指輪が欲しいの？」
そう聞くと、サランはドンヘがAに送った指輪を触る。
ｻﾗﾝ「これが欲しかったんだけど…パパがダメだっていうから…。」
とても寂しそうに言うサラン。
サラン「これがないと、ママがパパの所に帰ってこられないって…。」
Aは少し驚いた顔をした。
ドンヘ…そんな風に…話してたんだ…。
ｻﾗﾝ「パパ、ママのお話いっぱいしてくれるんだよ。」
目を潤ませて笑顔を作る。
A「どんな…お話？」
ママは美人で
頭がよくて
すぐ泣いて
よく笑って
みんなに愛されている
サランはたどたどしい言葉を使ってドンヘから教えられたAのことを話した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >皆様 瞳の中の君。後悔してから随分経ちますが、こんなにもコメントを頂いて本当に嬉しいです。ありがとうございます。お返事はしておりませんでしたが、1つ1つ拝見しています^^ 愛して頂いていると時間して感無量です。時々思い出して読み返して頂けたら幸いです。 (2013年4月18日 8時) (
レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 物語が切なくて切なくて…。最後は号泣｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡素敵なお話しをありがとうございました (2013年3月28日 9時) (レス) id: ea57b957fa (このIDを非表示/違反報告)
NoZoMiN(プロフ) - 感動てなき過ぎて顔面崩壊しました。・゜・(ノД`)・゜・。FROM Uは、悲しい終わり方だったので、ハッピーに終わって、良かったです!!! (2013年3月22日 0時) (レス) id: d471faafb3 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 感動しました！ついつい家事を忘れ、寝るのを忘れ、食べることを忘れて、夢中に読んでました！すごく良かったです！これからもがんばってください！！ (2012年8月23日 2時) (レス) id: fc9d42ec23 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 昨日読みおわりました！！！もう涙がとまりません(>_<)一番好きな作品です★★ (2012年3月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 61dfa53516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年6月27日 0時
