泣き叫ぶ声 ページ2
マネージャーになだめられて腕を離す。
これを…
生きてるって言うのか…
こんなにチューブを付けられて
点滴と
機械に繋がれて…
笑いもせず
話もせず
怒りも…泣きもしない…
これを…
生きてるっていうのかよ…
ドンヘはベッドの脇に腰をおろしてAの頬を撫でる。
DH「A…来たよ…。」
韓国語で囁くように話しかける。
DH「赤ちゃん…とても可愛いよ…。まだ見てないだろ？」
みるみる涙が目にたまる。
DH「名前も考えた。一緒に選ぼう。」
何も答えずただ機械で強制的に促されている呼吸音。
DH「みんな…心配してる…。」
大粒の涙がドンヘの頬を伝う。
DH「戻っておいで…俺の所へ…。」
Aの母親はたまらず口を抑えて顔を逸らした。
DH「ここで…待ってるから…。戻っておいで…。」
医者は深いため息をついて俯いていた。
DH「なんとか…言えよ…。」
ドンヘはAに被さるように肩を抱きしめる。
DH「俺を…一人にするな…A…。」
ドンヘの泣き声と、機械の音だけが、ICUに響いていた。
Aの状態はマネージャーから最年長二人に伝えられ、メンバーにも伝わった。
EH「そんな…。」
ウニョクは控室の椅子にガックリとうなだれる。
SM「ドンヘ…大丈夫かな…。」
ソンミンも目を伏せてドンヘを心配していた。
戻って来るよなぁ…？
お前を追いかけて日本にまで行ったドンヘを
残したりはしないよなぁ…？
A…
このまま逝ったりしたら…
俺…マジで許さねーよ…？
ヒチョルは目にうっすらと涙を浮かべて控室を出る。
イトゥクはヒチョルを追うように出てきて、背中から抱きしめた。
HC「なんで…あいつらがこんな目に遭うんだよ…。」
ヒチョルは涙声で天上を見る。
それでもこぼれてしまう涙が頬をこぼれおちた。
絞り出すような声に、イトゥクは抱きしめる手に少し力を込めた。
その日。
彼らの控室は、まるでお通夜のように静まり返っていた。
誰も自分からそれ以上話そうとせず、ただ、ドンヘの気持ちに寄りそい、Aの無事を祈っていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SuperJunior」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆちょみん(プロフ) - >皆様 瞳の中の君。後悔してから随分経ちますが、こんなにもコメントを頂いて本当に嬉しいです。ありがとうございます。お返事はしておりませんでしたが、1つ1つ拝見しています^^ 愛して頂いていると時間して感無量です。時々思い出して読み返して頂けたら幸いです。 (2013年4月18日 8時) (
レス) id: dc9a7e9a2f (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 物語が切なくて切なくて…。最後は号泣｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡素敵なお話しをありがとうございました (2013年3月28日 9時) (レス) id: ea57b957fa (このIDを非表示/違反報告)
NoZoMiN(プロフ) - 感動てなき過ぎて顔面崩壊しました。・゜・(ノД`)・゜・。FROM Uは、悲しい終わり方だったので、ハッピーに終わって、良かったです!!! (2013年3月22日 0時) (レス) id: d471faafb3 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 感動しました！ついつい家事を忘れ、寝るのを忘れ、食べることを忘れて、夢中に読んでました！すごく良かったです！これからもがんばってください！！ (2012年8月23日 2時) (レス) id: fc9d42ec23 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 昨日読みおわりました！！！もう涙がとまりません(>_<)一番好きな作品です★★ (2012年3月7日 0時) (携帯から) (レス) id: 61dfa53516 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2011年6月27日 0時
