あなたの音に【中村悠一】

「暑い日に-3」 ページ49

「なんでこんなに早かったの？」

「暑くて目が覚めまして…」

「あぁ、わかる、」

「ですよねぇ…」

「それにしても、珍しい服着てるね」


「え？そうですか？」

「んー、Aにしては、かな？」

わたしを見つめ津田さんが首をかしげ。

「んー、確かにそうですかねぇ
似合わないですか？？」

津田さんを見上げ今度は私が首をかしげる。

「おかしくないよ？ただ、」

「ただ？」

首かしげたまま
私の肩をちょんちょんとつつき…




「脱がしたくなる、なって笑」





「！？///」

「ぶっはははは」

「つっ！津田さん！」

「だって本当のことだし！
これ、ズボって下にさげたら脱げるでしょ！？」

「ぬぬぬっ！脱げますけど！」

「ほらぁー！」

「わぁ！！！近づかないでください！」


手をウゴウゴしながら近づく悪魔。


「大丈夫だって！後輩の彼女に手は出さないから」

「そーゆー問題じゃありません！」

「ははははっ」


悪魔のように笑う津田さん。

鬼のような形相の私。


今日も暑いです。

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