とある休日-8 ページ42
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外に出るともう既に真っ暗で
吐いた息が白く見えた。
スタジオをでるとき神谷さんに
「今日のことはちゃんと2人で反省すること」
と、念押しされた。
ラジオはさすがにプロちゃんと終えたが
先輩たちにはぎこちない事がバレてる。
……
「…寒いな、帰るか」
隣に立つ彼を見つめる
マスクにメガネ厚いダウンで誰だか分からない。
「…うん」
同じくマスクに厚いダウンで
これじゃぁ、逆に怪しい。
無言で歩いて帰る。駅へ行き電車に乗り
最寄りで降りる。
ただただつらい。
途中、
真っ暗な小道に入ったとき
小さく
「ごめんな、」中村さんがそう呟いたのが聞こえた。
「ううん。私が悪いんです」
「いや、違うよ」
「なんで？」
「…A…」
「…ん？」
最後だ…
別れかな、短かったなぁ
私の初めての恋が落ちるまで
返事をするのに声が震えた。
なのに、
「…大好きだ」
強くて、いつもの大好きな音で、
そう聴こえた。
「…」
止まってた涙がまた出る
「…なんで？…なんでそんなにずるいの？」
涙声で、やっと言えたのに
「ずるくない、そう思ったからだ」
「…ずるい、いつもそう
欲しい時にはくれないのにっ！」
「っ！こら！大きい声出すなよっ」
「…うぅ、」
ぐすぐす泣き出す私にあたふたする中村さんが愛しくて
抱きついた。
「私も大好き…」
「あぁ、知ってる」
「ずーと好きだった、きっと初めて会った時から」
「おう」
「ゲームするのはいいけど寂しい」
「ごめん」
「私もゲームしたい」
「一緒にしよう」
「ピクミンがいい」
「買ってくるから…」
「……わたし以外見ないで」
「それ…俺のセリフだわ」
…
「…なんで…」
「お前、好きな声優あげてみろ…」
「……中村さんだって麻美子さん好きじゃん」
「神谷浩史ー、福山潤ー、遊佐浩二ー、…」
「わー！やめてよ！」
頬をつけてた肩から顔を上げ
見上げる
「安心しろ、こんなに好きになったの
お前だけだよ」
「…うん」
「さ、帰るか…？」
「うん」
「…のまえに、…キスしてもいい？」
「……ん…」
触れるだけのキス、
離れてく唇が寂しくて
後追いして今度はわたしから口づける
「帰ろう」
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Hanna(プロフ) - みなみさん-喜んでいただいてよかったです！またリクおまちしております^_^ (2017年7月12日 7時) (
レス) id: e4994c0f89 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 読みました。想像していたより面白かったです。まさか押し倒しちゃうなんて(笑) (2017年1月24日 0時) (レス) id: 7ff7f1f77d (このIDを非表示/違反報告)
Hanna(プロフ) - え だ ま め 。さん» えだまめさん:西日本ですからねぇ、似てるとは思います笑笑 (2017年1月19日 21時) (レス) id: e4994c0f89 (このIDを非表示/違反報告)
え だ ま め 。(プロフ) - あれは、博多弁なのか…！？ 大阪弁にも見えましたが…。 (2017年1月19日 21時) (レス) id: ff9f4492e5 (このIDを非表示/違反報告)
Hanna(プロフ) - 月乃雫さん…悶え死ぬ！？ありがとうございます！頑張ります！^_^ (2016年12月11日 7時) (レス) id: e4994c0f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hanna | 作成日時：2016年11月8日 22時
