検索窓
今日:13 hit、昨日:35 hit、合計:92,066 hit

FF15-3 ページ31

.


「でも、どうしたの?電話してくるなんて」

『用がないとダメなのか?』

「んなこと、言ってない
なんかあったのかなって心配してるだけ」

『んー』

思い当たる節があるのか
変な唸り声をあげてる
いつもみたいに眉間にしわ寄せて
変な顔してるんだろうなぁ

「どしたの」

『いや、ゲームできなくてイライラしてる』

あー、やっぱりイライラしてたんだね
そうかなって少し思ってた

寝る前の紅茶を淹れながら
お預けをくらってる彼の顔を思い浮かべ
頬が緩む

「ゲームしたくてイライラしてたんだ」

『そう、してたから』

「から?」

彼にしては珍しく歯切れが悪く
言葉が曖昧な話し方をする

『から…せめてAの声が聞きたいなって』








どうしたんだろ、本当に。
最近はデレモードが多くて
こっちが戸惑ってしまう。


「ど、どうしたの?
イライラしすぎて具合悪いの?」

『おまっ!あーー、もうぜってぇ言わねぇ』

「あーあー!すぐ怒る!だからダメなんだよ」

『んだよ!お前が…』

「お前が?」

『お前がそーやって照れてるの、はぐらかすからだろ?』

「っ…」

確かに、
照れてはぐらかすのは私の癖だ。

『図星だろ?』

「ごめんなさい」

『許す』

「怒ってない?」

『ないよ。
今日からまた連絡少なくなると思うから
Aが寂しがると思って電話した』


びっくりした
イライラしてたって言ったのに、
最初の頃はそんな気遣いなんてなかったのに、
彼の隣にいるのは私なんだって実感する。

「ありがと、」

『おう、ごめんな』

「ううん、悠一さん」

『ん?』

「大好き」

『あぁ、知ってる』




電話してくるから心配していたら
心配がいるのは私の方だった
2年ていう長くて短い日々は
私だけじゃなくて彼も少しずつ変わってた

音の聞こえないスマホを机に置き
コーヒーを混ぜた

しろとくろのコントラストに
今日は貴方に会いたくて眠れないかもしれない。




【FF15発売記念小話終了】


.

「何の映画観る?」→←FF15-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
設定タグ:中村悠一 , 恋愛 , 声優   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Hanna(プロフ) - みなみさん-喜んでいただいてよかったです!またリクおまちしております^_^ (2017年7月12日 7時) (レス) id: e4994c0f89 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 読みました。想像していたより面白かったです。まさか押し倒しちゃうなんて(笑) (2017年1月24日 0時) (レス) id: 7ff7f1f77d (このIDを非表示/違反報告)
Hanna(プロフ) - え だ ま め 。さん» えだまめさん:西日本ですからねぇ、似てるとは思います笑笑 (2017年1月19日 21時) (レス) id: e4994c0f89 (このIDを非表示/違反報告)
え だ ま め 。(プロフ) - あれは、博多弁なのか…!? 大阪弁にも見えましたが…。 (2017年1月19日 21時) (レス) id: ff9f4492e5 (このIDを非表示/違反報告)
Hanna(プロフ) - 月乃雫さん…悶え死ぬ!?ありがとうございます!頑張ります!^_^ (2016年12月11日 7時) (レス) id: e4994c0f89 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Hanna | 作成日時:2016年11月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。