正直に告白 ページ28
「あ〜…なんかすみません。こんな話失礼でしたね」
「いえ、全然大丈夫です。フリータイムといえば、ユノさん大人気でしたね。あそこまで女性陣に囲まれると、大変だったんじゃないですか?」
「……実は、ちょっと驚きました」
「ふふ。そうですよね。ユノさんの人気が凄すぎて、私なんて近付くことも出来なかったですよ」
笑いながら、軽く返した言葉に「……え?」ユノさんが顔を上げた。
「……もしかしてAさん、僕ともう少し話したいって思ってくれていたんですか?」
……あれ?どうしてバレたかな。
「はは、実はそうなんです」
「本当に?」
「ついでに白状すると、こっそり投票もしちゃいました」
「え?誰に?」
「もちろん、ユノさんにです」
はは、って笑いながらユノさんを見たら、口をポカンと開けたまま完全にフリーズしちゃっている。
……あ、もしかして笑えない?
ていうか、ちょっと引かれてる?
「あっ、でも気にしないで下さいね。
さっきも言ったじゃないですか。私、高望みしちゃうんです。ユノさんの所には1番人気の美女もいたし、本当に、全く、期待なんてしていなかったですから」
本当の事だけれど、言葉にするとなんだか情けなくなってきた。
だけど今は、自虐的になってもいいから何とかこの雰囲気から脱したい。
そう思ってヘラヘラ笑っていたら、私を見て「はは…」って笑ったユノさんが、恥ずかしそうに頭をかいた。
「……そうだったんだ。それなら僕も、最初から勇気を出せば良かったな」
「勇気……?」
「実は僕、誰にも投票しなかったんです」
「え!本当ですか?ユノさんなら誰とでもカップリング出来たのに!」
「……気になる人はいたんですけど、フリータイムも僕のところには来てくれなかったから、脈はないなと思って諦めちゃったんです」
えー。 それは勿体無い。
こんなイケメンアイドルでもそんな事を思ったりするものなんだ?
なんか、可愛い……。
「そうだったんですね。でも、ユノさんなら大丈夫です!絶対またいい出会いがありますよ」
「ん〜…、でも、この出会いはもう無いかもしれないから。だから勇気を出して、その人を食事に誘ったんです」
「あ、そうなんで……」
…………ん?
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ユチコ(プロフ) - ひよさん» ひよさん。嬉しいコメントありがとうございます〜!続きが気になると言ってもらえて気持ちが上がりました!頑張ります☆ありがとうございます! (2022年6月27日 13時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ユチコさん、こちらの作品に今日初めてたどり着いて楽しいやらキュンとしたりでいっきに読んでしまいました♡めっちゃ続きが気になります〰!でもユチコさんが楽しんで書けるペースで更新して頂けたら嬉しいです。楽しみが1つ増えました♪ありがとうございます! (2022年6月25日 18時) (レス) id: 0cf98dcfca (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - ショコラさん» ショコラさん。読んでくださりありがとうございます!出来る限りペースで更新していきますので、また読んでやってくださいm(_ _)m (2022年6月10日 12時) (レス) @page13 id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - ユチコさん、更新ありがとうございます!続き気になってたので嬉しいです♪ (2022年6月9日 23時) (レス) id: 35f5f32be3 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - すぐりさん» すぐりさん。更新がストップしててごめんなさい(ó﹏ò。)少しでも楽しんで貰えるように、この先のお話も頑張ります! (2022年6月9日 9時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2020年11月22日 21時