*･ﾟ*･ﾟアイドル好きで何が悪い*･ﾟ*･ﾟ

イタリアン ページ26

まさかこんな展開になるなんて思ってもみなくて。

ユノさんが｢どこがいいかな…｣ってお店を探してくれている間も

｢どこでもいいです｣

全く役に立たない言葉を連呼して。

連れてきてくれたイタリアンレストランで、やっと脳が動き始めて、彼と向かい合って座った。



｢すみません、誘ったくせにこの辺の事全然詳しくなくて｣

申し訳無さそうに笑うユノさんに、｢とんでもないです……！｣ブンブン首を振った。


｢お店の雰囲気も良いし、私は好きです｣

｢そうですか？あ〜良かったぁ｣

そう言って胸に手を当てて、あからさまにホッとするユノさん。

あぁ……笑顔が尊い。



それから二人でワインを飲みながら食事をした。

イケメン過ぎるくらいのイケメンだし、彼の印象は初めからずば抜けて良かったけれど。

話してみると、思っていたよりずっと話しやすいし、気さくだし……


｢Aさん、大丈夫ですか？お店の中寒くないですか？｣


何より、優しい。


｢全然大丈夫です。沢山食べたから暑いくらいです｣

｢はは。それなら良かったです｣


ニコニコ笑顔を絶やさずに話しかけてくれる目の前のイケメンアイドル。
人当たりもいいし、気遣いも素晴らしいし、何より本当にカッコイイ。


そんな人が何でだろ……？


やっぱり気になって仕方ない。




｢あの……ユノさん。一つ聞いてもいいですか？｣

｢はい、何ですか？｣

｢どうして、婚活パーティーなんかに参加していたんですか？｣

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