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会いたい (Ｃ) ページ8
Aを失っても時間は進んでいく…
仕事は待ってはくれない
Aと別れて2か月後…
日本ツアーの準備のため日本に入った事でまたAとの記憶が蘇る
Aのために借りていた部屋は既に引き払っていた
それなのに深夜になるとその部屋に足が向いた
宿舎から程近いそのマンションの前で何時間もAの部屋を見上げていた
帰ってくるはずないのに…
「チャンミン？」
声の方を振り向くとユノヒョンが立っていた
「ヒョン…」
「…風邪ひくぞ…帰ろう？」
「…」
「…酷な事を言うようだけどAさんはもうここには戻ってこない…
チャンミンだってその事は分かっているんだろ？」
「ヒョン…俺…」
「…もう帰ろう…」
ヒョンと共に宿舎への道を歩き出してもなお心はAを求めていた
数歩歩いては立ち止まる俺にヒョンは何も言わず付き合ってくれた
歩いて数分の距離を数十分かけて宿舎にたどり着いた
この夜俺はヒョンの前で泣いた
ヒョンは黙って俺が泣きやむまで横に居てくれた
「大丈夫…すぐにまた会えるよ」
寝室に入る間際ヒョンは予言めいた言葉を俺に残した…
たとえまた会えるとしても俺とAにとっては良い事とは思えない…
でも会いたい…もう一度会いたい…
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作者名：yuchayuyu | 作成日時：2017年3月21日 6時
