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失踪 (Ｃ) ページ19
Aが病院から消えたとの知らせを受けたのは地方のホテルでの事
Aが目覚めたあの夜からもう1ヶ月が経過していた
日本ツアーが始まった事を言い訳にあの日以降Aの元を訪れていなかった
正直顔を合わせるのが怖かった…
「普通に歩けるまでには回復していたみたいなんだが心配だな…」
マネヒョンはため息をついた
「チャンミンのせいでしょ…」
ヒョンは真顔で俺を見た
「え？」
「どうして会いに行ってあげなかったの？
自分の事を忘れられたくらいでAさんを諦められるの！？」
「…ヒョンには俺の気持ちは分かりません！」
「そんなの分かりたくもない！
俺だったらAさんを見放したりしない
いつか必ず思い出してくれるって信じてそばに居る！
本当に大切な人なら自分の気持ちなんか二の次じゃない？
チャンミンはどうかしてる…」
ヒョンの言葉が胸に突き刺さる
俺は傷付いた自分自身を守るためにAと距離を置いたんだ…
Aをまた傷付けた
もしAが記憶を取り戻して消えたのだとしたら…
きっと俺の事を二度と許してはくれない…
「…もしAさんに何かあったらお前を一生許さないからな…」
ヒョンの言葉はまるでAの事を愛していると言っているかのようだった…
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作者名：yuchayuyu | 作成日時：2017年3月21日 6時
