261 ページ15
＊
ツアーが始まった。
例の報道のお陰で、クリスマス当日に名古屋にAを呼んで、一緒に過ごすことは…念のためやめといた。
その代わりツアーの合間に、家で二人きりのクリスマスパーティーをした。
テーブルには俺の好物ばっか並んでて
部屋のあちこちにクリスマスっぽい小物が飾られてる。
｢…小物で部屋の印象変わるなぁ｣
俺はリビングのニッチに置いてあるトナカイとサンタの小物を手に取りながら言うた。
｢ね。クリスマスくらいはこういう可愛いの飾るのもいいでしょ？｣
｢別にええよ。普段もAの好きなモン飾って｣
あまりごちゃごちゃしてんのは苦手やけど、Aならそんなことせえへんやろ。
シンプルで綺麗やったらええし。
｢ありがと、きみくん｣
Aがはにかむように笑う。
あーその顔。
その顔が好きやねん。
俺はAの肩を抱き寄せて、おでこにキスをした。
｢…きみくん、料理冷めちゃう｣
キスだけでは終わらんような雰囲気に、Aが拗ねたように訴える。
｢おぉ！せやったな。腹減った！｣
慌ててAの体を離して、席に着いてAの手料理を楽しんだ。
＊
｢うんま！ナニコレ？｣
いつもより気合いの入ったAの料理。
でもクドくなくて、味付けも俺好み。
味の好みが一緒って、結構重要なポイントやと思う。
｢きみくんの美味しい顔みると、作ったかいがあるなぁ｣
Aが嬉しそうにしながら、俺に料理を取り分けてくれる。
｢マジで美味いねんもん。これみんな作ったん？｣
｢パイシチューのパイだけは冷凍。あとは頑張った！｣
｢すげぇ。パイシチューなんて家で食うたことないわ…｣
よう見ると使われてる食器も、いつもとはちゃう。
料理もそうやけど、飾り付けやら、皿やら…少しでも俺とクリスマス気分を味わうために、Aは頑張ったんやなぁ…。
そう思ったら、余計にキュンとした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 樹里さん» ありがとうございます〜！福豆はまだ飾ってあります(笑)でも食べます！ (2017年2月6日 21時) (
レス) id: c799d0eac5 (このIDを非表示/違反報告)
樹里(プロフ) - わあ！おめでとうございます！横山さんにもらった福豆食べられませんね…（食べました？笑） (2017年2月4日 23時) (レス) id: 8929114052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - けいとさん» 黒eighterさん！是非とも自分と重ねて読んでくださいね♪更新頑張りますので、また読みに来てください(^-^)コメントありがとうございます！ (2017年1月27日 17時) (レス) id: c799d0eac5 (このIDを非表示/違反報告)
けいと - 黒eighterの私としてはたまらないです…これからも更新頑張ってください。楽しみにしています！ (2017年1月26日 22時) (レス) id: 174182f6e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ちえさん» コメントありがとうございます(^-^)細かい所まで共感して下さって凄く嬉しいです〜♪頑張って更新しますね。また良ければ読みに来てやってください☆彡 (2017年1月26日 20時) (レス) id: c799d0eac5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう
| 作成日時：2016年11月25日 17時
