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私が顔を逸らしていれば、大介は「あ」と何か思い出したように呟いて。
「翔太やっと来るっぽい。待ち合わせしてたんよねー」
とスマホを見て言った。
“翔太”という名前に、あぁ名前を聞いていたあの子だなとすぐに理解。
なんでこんなところに？と思ったら、メンバーと呑む予定があったのかと納得した。
せっかく久しぶりに会ったし、もう少し話したかったなぁと思ったり思わなかったり。
「へぇそうなんだ」
「うん、Aも一緒に呑む？」
「何言ってんの！私は帰ります」
「えー！まじ？今会ったばっかじゃん！」
顔をムスッとさせる大介の顔は、小さい頃の面影がすごく強く残っている。
夢じゃなくて本当に大介なんだ…と、今更ながら実感するけれど、もう今日はいろんな事がありすぎて心身共にすごく疲れた。
「ケチ！バカ！」など散々言っている大介を横目に、私は椅子にかけていたコートと鞄を手に取る。
「んー、やっぱり疲れてるから帰る」
「まじかよー…」
「まじ。久々会えて嬉しかったよ。頑張ってね、大介」
私が言うと、大介はじっと私を見つめた。
妙にかっこよく成長しているアイドルになった大介は、やっぱり凄くカッコいいという言葉が似合う男になっていて。
…なになに、緊張するんですけど。
「Aって電話番号変わってない？」
「…いつから？変えた記憶はないけど」
「俺、まだ持ってんの」
大介はスマホでタタタッと連絡帳を出して、私に「見て」と突き出す。
そこに表示されていたのは、間違いなく私の電話番号だった。
こんなのいつ交換したっけ！？と思うけど、後からよーく思い出せば、小学生の時買ってもらったばかりのケータイでよく電話して遊んでいた気がしなくもない。
「それ、…よく残ってるね」
「まあね〜思い出だし」
“思い出”ね。
そう言う大介の顔が優しくて、私も優しい気持ちになる。
雰囲気こそ変わっていたけれど、私たちの間で共有された思い出はいつだって暖かい。
「今度、電話する」
「…え？」
「またゆっくり話したいからさ！」
思い耽る私を遮るように大介はそう言った。
止まった時間が動き出すようで。
あぁ、そうだ。こうやっていつも私に近寄って来てくれて、いつも側に居ようとしてくれるところが好きだったんだ。なんて、柄にもなく思い出して。
「まぁ気が向いたら待ってるね。じゃ」
「おーい！絶対するからなー！」
こんな気持ち忘れたままでいい！と自分に言い聞かすように、バーを後にした。
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minmin(プロフ) - 花子さん» 毎度コメントありがとうございます！喜んでいただけて嬉しいです！ (2022年3月19日 0時) (
レス) @page43 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - うわあああ(TT)♡♡♡もう今回ばかりはこの興奮を文字に表せません。いつも語彙が壊滅的ではありますが(笑)兎に角最っ高です(TT)♡ (2022年3月18日 20時) (レス) @page42 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» 男らしい部分とのギャップ感じていただけで嬉しいです！ (2022年3月18日 16時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - 半袖姿を想像してにグッ。ときちゃいました(^^)♡この３ヶ月がどんな３ヶ月になるのか考えただけでドッキドキです！更新有り難うございます♡ (2022年3月17日 20時) (レス) @page40 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» LINEはこだわって書いてるので嬉しいです^_^ (2022年3月17日 10時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年2月26日 1時
