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今思えば、そんな言動も、私のことが好きだからしていたのかなとふと気づく。
…私も大介のことが好きだからしてた事いっぱいあるのに。2人とも馬鹿すぎる。なんで告白しなかったんだろ。
と、今後悔しても遅い。
ゴトゴトと煮込みながら、上を向いてぽうっとしていたら、ガチャリとドアが開く音がして、慌てて我に帰った。
「ただいまー」
声がする方を振り向けば、ポケットに手を突っ込んだままキョトンと私を見る大介。
帽子に潰されたピンクの前髪の隙間から、私をじっと見つめる。
私は、恥ずかしくて耐えられず目を逸らした。
「…お、おかえり」
「えーやば。萌えんね」
大介はそのまま私を見ながら隣にやって来る。
大介から優しい柔軟剤の香りがして、それが何故かさらに恥ずかしさを掻き立てるから、思わず一歩離れた。
「萌えるって何それ」
「え？知らないの？萌え〜だよ！萌え！」
「それは知ってるけど」
「ん？そのまんまよ。“おかえり”って言われんの久々すぎて萌えたんだよね〜」
「俺、いつも1人でもただいまって言っちゃうのよ」なんて可笑しな事を言いながら、アウターのジッパーを下ろしつつ、フンフンと嬉しそうに鼻歌を歌い洗面台に向かう大介は、やっぱり少しヘン。
ちっさい頃から、三兄弟の中で一番変わっていたことを思い出した。
部屋着だというアニメTシャツに着替えて来た大介の前に、とりあえず冷蔵庫の中にあるもので作った料理たちを置いていく。
「ありがと！超嬉しい！Aの料理ずっと食べたかったの俺！」
「昔よく作りに行ってたもんね」
「そーそー。偏食な俺でもAの料理なら食べれたの」
そんな事を言いながら、大介は「いただきまーす！」と両手を勢いよく合わせ、そのままご飯をかき込んだ。
「うんまい！！！！これめっちゃ美味しいー！」
コレも好きコレも好きと、お箸で刺しながら教えてくれる大介。
…そんな美味しいと思ってくれたのか。
昔の大介は、「美味しい」とあまり言ってくれなかったのに。
「その時、言ってくれればよかったのに。美味しいって」
「恥ずかしかったんだもん」
「…シャイすぎ」
「だから頑張ってんだよ、今。今まで伝えられなかった分、全部伝えようと思って」
大介は箸を止めて、私の目を見つめた。
その優しい目線に見つめられるだけで、心が射抜かれそう。
「なに？」
私があまりにも見つめ返すから、大介はそう言いふとご飯に目線を落とした。
私たちの間に、また、甘い空気が流れる。
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minmin(プロフ) - 花子さん» 毎度コメントありがとうございます！喜んでいただけて嬉しいです！ (2022年3月19日 0時) (
レス) @page43 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - うわあああ(TT)♡♡♡もう今回ばかりはこの興奮を文字に表せません。いつも語彙が壊滅的ではありますが(笑)兎に角最っ高です(TT)♡ (2022年3月18日 20時) (レス) @page42 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» 男らしい部分とのギャップ感じていただけで嬉しいです！ (2022年3月18日 16時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - 半袖姿を想像してにグッ。ときちゃいました(^^)♡この３ヶ月がどんな３ヶ月になるのか考えただけでドッキドキです！更新有り難うございます♡ (2022年3月17日 20時) (レス) @page40 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» LINEはこだわって書いてるので嬉しいです^_^ (2022年3月17日 10時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年2月26日 1時
