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結局当日、うやむやにしようと押したOKスタンプの効力も儚く散って、『ポストに鍵入ってるからそれで家上がって先に使っていいよー』と、住所と共にLINEが送られてきた。断る訳にはいかない…よね。
それでいて、大介はまるで危機感が無いというか、大介自身がアイドルだという職業を忘れそうになる。
私は必要以上に周りをキョロキョロして、パパラッチいないよね！？と心の中で叫びながら、仕事帰りに無事に大介の家までやってきた。
扉をバタンと閉めて、一息つき、誰もいない部屋に「お邪魔します」と一言呟いて足を踏み入れた。
手探りでパチパチと電気をつければ、目の前に現れた無数のアニメグッズたちに「ひっ」と驚いて息を呑んでしまった。
恐る恐る近づいて、ピッチリと並べられたフィギュアたちを片っ端から眺めた。
これが大介がテレビでよく言ってる嫁たちねぇ…と思うのと同時に、私が知っている子が何体か居て嬉しくなる。
中には、私が中学生時代に勧めたアニメのグッズもあって、思わずドキッとした。
グッズから目を逸らすようにキッチンに戻って料理をするけれど、ぼんやりと懐かしい事を思い出した。
確かあれは私たちが小学生の低学年だった時。
当時放送されていた女の子が見るようなアニメ番組を、大介はよく私と一緒に見ていて「コレ面白いねー」と、女の子の私よりも食い入るように見ていた。今思えば、これが今の大介のヲタクキャラの片鱗だったかもしれない。
そんな大介は「Aはこの中なら誰が好き？俺はこの子！」と、私に推しを説明するようになり。「この子のここが可愛いよね！」なんて、私と女の子同士のように盛り上がっていた。
最終的に学校でクラスの男の子に同じ質問をしたら、冷ややかな目で見られてしまったと、私の家に涙目で駆け込んできたこともあった。
そんな大介を見兼ねて私が、男女共に楽しめるアニメをいくつか紹介するようになったんだった。
その中の一つがそこにあるグッズのフィギュアの女の子で。
大介が次の日「クラスの子たちと話せた〜」と嬉しそうな顔をしていたのを見て、ホッと一息ついていた私はまるで大介の保護者。
でも大介は、私のお節介にいつも「本当ありがとう」と満面の笑みで伝えてくれて、おまけに
「Aになんかあったら、今度は俺が守ってあげるからね」
と、私より小さな身長をぐっと伸ばして、私の頭を撫でていた。
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minmin(プロフ) - 花子さん» 毎度コメントありがとうございます！喜んでいただけて嬉しいです！ (2022年3月19日 0時) (
レス) @page43 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - うわあああ(TT)♡♡♡もう今回ばかりはこの興奮を文字に表せません。いつも語彙が壊滅的ではありますが(笑)兎に角最っ高です(TT)♡ (2022年3月18日 20時) (レス) @page42 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» 男らしい部分とのギャップ感じていただけで嬉しいです！ (2022年3月18日 16時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - 半袖姿を想像してにグッ。ときちゃいました(^^)♡この３ヶ月がどんな３ヶ月になるのか考えただけでドッキドキです！更新有り難うございます♡ (2022年3月17日 20時) (レス) @page40 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» LINEはこだわって書いてるので嬉しいです^_^ (2022年3月17日 10時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年2月26日 1時
