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2人でご飯を食べながら、大介の今ハマっているアニメの話を聞かされる。
この感じ、懐かしい…と思う。
ずっとずっと、大介は私にだけは色んな話をしてくれた。好きなアニメのことも、学校であった嫌なことも、全部。
それが全部嬉しかった。
大介の話の邪魔にならない程度に顔を綻ばせた。
そんな私を見て、大介は「それでね…」とまだ何か言いかけていたのに、喋るのをふと辞めた。
しかも、私の顔を見て「やっちゃった」と眉を下げるから、私は首を傾げる。
「なに？どうしたの？」
「俺、ちょっと喋り過ぎたかも」
「何を言ってるの今更」
「あは！今更か」
「別に聞くの楽しいからいいよ。私も割とアニメとか好きだし」
私が言うと、大介はしばらく何も言わず私を見つめた後に、「そっかぁ。ありがとー」と嬉しそうに首を傾げた。
ピンクのかわいい髪の毛がハラリと横に流れて、綺麗な目を少し伏せて、かわいい唇の口角をニコリと上げて。
昔も嬉しい時、こんな顔してたな、と思い出した。
2人でいっぱい呑んで、話して、夜も更けてきた頃にそろそろ帰ろうかー、なんて話になる。
私がトイレを済ませている間に、お会計をしてくれてた大介は「カッコつけちゃった〜」と笑っているけれど、彼なりの照れ隠しと優しさなのだと思う。
私のことを車で送り迎えするために、ノンアルで呑んでいたことも、全部。
「ありがとね」
「いいよ、楽しかったから」
車の中で、どちらからともなく口を開いて、ポツポツと話す。でも不思議と話し切ってしまったからか、お互い口数も減ってきて、終いには2人とも黙り込んでしまった。
『本気で落とすからね』と言われた割には、昔を思い出すような楽しい会食だったなぁと思い耽る。
それでいて、こんなに無言の時間が楽だったのか…。とも思う。
よく思い返せば、最近は人の顔色ばかり伺って、気を張りながら生活してたなぁ。これが大人だって言い聞かせてなんとかしてたけど、私って相当無理してたじゃん。
って柄にもなく思って、ネオンに照らされる東京の街並みを目で追っていた。
あっという間に私の家まで、大介は送り届けてくれて
「今日はありがとね」
と、私に紙袋を渡す。
「なに？これ」
「手土産。俺が好きなケーキ」
「誘ったの急で悪かったからさー」なんて、ボソと呟く大介。
こんなに律儀な人だったっけ。
私が大介から受け取った紙袋をまじまじと見つめていれば、「あのさ、A」と大介は口を開いた。
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minmin(プロフ) - 花子さん» 毎度コメントありがとうございます！喜んでいただけて嬉しいです！ (2022年3月19日 0時) (
レス) @page43 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - うわあああ(TT)♡♡♡もう今回ばかりはこの興奮を文字に表せません。いつも語彙が壊滅的ではありますが(笑)兎に角最っ高です(TT)♡ (2022年3月18日 20時) (レス) @page42 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» 男らしい部分とのギャップ感じていただけで嬉しいです！ (2022年3月18日 16時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - 半袖姿を想像してにグッ。ときちゃいました(^^)♡この３ヶ月がどんな３ヶ月になるのか考えただけでドッキドキです！更新有り難うございます♡ (2022年3月17日 20時) (レス) @page40 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» LINEはこだわって書いてるので嬉しいです^_^ (2022年3月17日 10時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年2月26日 1時
