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「じゃあ、Aのことそんな悲しい顔にさせるの誰？」
大介の言葉に、自分で自分の頬を触る。
頭によぎるのは、彼の顔。
どちらともなく、イイカンジになって、それなりにカラダも触って。いろんなことをして。
いつになったら告白されるんだろう、って本気で思っていた私が馬鹿みたいだ。
彼のスマホの画面に映し出された女性な名前、身体からスゥッと冷めていく熱、全てをきっと私は忘れない。
怒りと滞りと、それと罪悪感。
30手前になって、何してるんだろう私。
なんで、久しぶりに会った幼馴染にこんなに慰められてるんだろう。
「なんでもないよ」
きっと私の声は震えてる。自分でも分かってる。
「嘘つかないでよ」と大介は私から顔を逸らす。
そして、もう一度私を見て一息ついて口を開いた。
「…俺ならそんな顔させないよ」
ダメだ。そんな優しい顔で、声で、そんなことを言わないで欲しい。
見たら、またコロッと転がってしまいそうで、そのまま沼から出られなくなりそうで。
私にそんなに優しくしないで欲しい。
勘違いさせないで。
「それはどういうつもり？」
私が聞くと、大介はまだ真剣な顔をしてる大介は「えー、わかんないの」と眉を下げる。
…かわいい。
とこんな時ですら思う。
「俺と、友だちからもう一回やり直してみない？」
てっきり、付き合おう！とかとんでもないこと言い出すのかと思っていたから、ふっと息を呑む。
「な、なにそれ」
「もう一回、Aとやり直したいの。俺」
「やり直すって、元々付き合ってた訳じゃあるまいし」
「でも両思いだったんでしょ？」
遠回しの告白と取ればいいのか。
でも、告白されて付き合ってるとも言えない関係だし。
それでいて肝心な大介の気持ちはなにもわからない。
ポカンとしている私に、
「もう一回、俺のこと意識して欲しいよ」
と一言呟いた上に、えへへと笑う大介だけど、言ってることに理解が追いつかない。
でも不思議と悪い気はしなくて、もっともっと大介のことを知りたくなって、胸の中がざわつく。
そんなことしなくても、最初から意識してるって…なんて言える訳無いし、言ったら離れていきそうだから黙り込む。
そんな私を見て大介は、
「本気でAのこと、落とすからね」
と、自信満々に言い、私の頭を撫でて。
夜風に大介のピンクの髪が吹かれて、春の香りがふんわりと混じって香って。
大介に触れられたところから指先まで全てが、大介の色に染まりそうだと思った。
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minmin(プロフ) - 花子さん» 毎度コメントありがとうございます！喜んでいただけて嬉しいです！ (2022年3月19日 0時) (
レス) @page43 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - うわあああ(TT)♡♡♡もう今回ばかりはこの興奮を文字に表せません。いつも語彙が壊滅的ではありますが(笑)兎に角最っ高です(TT)♡ (2022年3月18日 20時) (レス) @page42 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» 男らしい部分とのギャップ感じていただけで嬉しいです！ (2022年3月18日 16時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - 半袖姿を想像してにグッ。ときちゃいました(^^)♡この３ヶ月がどんな３ヶ月になるのか考えただけでドッキドキです！更新有り難うございます♡ (2022年3月17日 20時) (レス) @page40 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» LINEはこだわって書いてるので嬉しいです^_^ (2022年3月17日 10時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年2月26日 1時
