11 sakuma ページ13
「どうしよう…めちゃくちゃ可愛くなってた…超いい匂いした…」
Aと入れ違いでやって来た翔太に、俺が呟けば、翔太は出されたばかりのウイスキーを片手に「だろ？」と言う。
「元々可愛い子だったのに更に可愛くなっててビビったよ」
「そうだよマジで…これ以上可愛くなってどうすんだよおおおお！」
「割とドストライクなんだよなー。俺が一発狙おうかな。」
「オイ、ぶっ飛ばすぞ」
「ふはは！冗談だって！お前大好きじゃんAちゃんのこと」
ふはははは！こんな分かりやすいことある〜？
とまだ楽しそうに笑う翔太をキッと睨んだ。
Aのことが大好き？…そんなことは、俺が一番知ってんだ。
昔のことだから、と思い出を胸にしまって来たのだけれど、やっぱり桃田Aという人間を好きなことには変わりない。
これが恋愛感情なのか、初恋フィルターがかかっての気持ちなのか、自分でも整理がつかないけれど、Aは他の人とはレベルが違うのだ。性格も、ビジュアルも、雰囲気も…色んな意味で。
「マジでいい子なんだよ。Aって」
「だろうね。わかるもん雰囲気で」
「不倫してんのかな…悲しそうな顔してたけど」
「男に騙されてたらって考えるとキツくね？」
「キツイ。胸が痛い」
「まぁ…こう言う時に助けられると、案外コロっと佐久間のこと好きになったりして」
翔太はニヤニヤしながらそんなことを言う。
…助けようとしたともん。俺。
「何かあったのか聞いたら、“別に、何もないけど”って言われた」
「ふはは！本当に相手にされてねー」
「笑うな！」
ただでさえムシャクシャしてるのに、翔太に話したら尚更ムカついて来た…
頭をゴシゴシと掻いて、翔太の方をもう一度睨むと「落ち着けって」と、まだニヤニヤしながら俺の肩にポンっと手を置かれた。
「昔っからそうなんだよ…俺に全然頼ってくんねーの」
「佐久間頼りないって感じでもないけどな」
「俺もそうだと思う。なんで？俺ばっかり頼りにしてんの」
「んー、強いて言えば距離が近すぎるんじゃない？」
「…」
「佐久間ってなんか可愛いし」
「距離が近いのとそれはなんの関係があンだよ」
俺のツッコミに「あは！佐久間おもしろ」と、俺を差し引いて楽しそうな翔太に、やっぱりムカつくから「お前を頼りにした俺がバカだった！」と言い残して、自分の呑み代も払わずバーを飛び出した。
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minmin(プロフ) - 花子さん» 毎度コメントありがとうございます！喜んでいただけて嬉しいです！ (2022年3月19日 0時) (
レス) @page43 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - うわあああ(TT)♡♡♡もう今回ばかりはこの興奮を文字に表せません。いつも語彙が壊滅的ではありますが(笑)兎に角最っ高です(TT)♡ (2022年3月18日 20時) (レス) @page42 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» 男らしい部分とのギャップ感じていただけで嬉しいです！ (2022年3月18日 16時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
花子 - 半袖姿を想像してにグッ。ときちゃいました(^^)♡この３ヶ月がどんな３ヶ月になるのか考えただけでドッキドキです！更新有り難うございます♡ (2022年3月17日 20時) (レス) @page40 id: 6a4a78fe0e (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 花子さん» LINEはこだわって書いてるので嬉しいです^_^ (2022年3月17日 10時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年2月26日 1時
