【短編集】I'm not lonely【SVT】

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　そうして向かった個室の中華料理屋さん。

　二人が選ぶだけに、それなりに本格中華らしく、店構えも本格的だ。
　二人は中国語を読んでふんふんと選んでいるものの、私は韓国語の説明を読んだところでなにも分からない。


「二人に任せた〜」

Jn'「はぁい」


　店員さんを早速呼びながら何やら中国語で相談する二人に「酢豚！酢豚！」とやじを飛ばす。
　この中でかろうじてわかるメニューは酢豚しかない。だんだん酢豚の口になってきた。

　ジュニオッパは辛いのが好きだが、ミョンホはそんなになはず。ミョンホがジュニオッパを止めながらオーダーしているのを見て安心しながら、分からない言語が飛び交う独特の感覚に入り浸る。決して中国語の語気って優しいものではないけど、なんだか心地よい。


JN「A、辛いの来るよ！」

「ジュニオッパ嬉しそうなんだもん。知ってた。ミョンホのやつたくさん食べる」

MH「と思って辛くないのもいっぱいオーダーしたから」

「流石ミョンホ」


　パチンと手のひらを合わせる。
　辛いものはそれなりに好きだけれど、ジュニオッパのそれは辛すぎるのだ。ジュニオッパだって辛いと思ってるくせに、痩せ我慢しちゃって。


JN「楽しみだな〜、麻婆豆腐」

「うわ、麻婆豆腐なの？からそう……」

JN「でも辛い方が美味しいよ」

「まぁ確かに麻婆豆腐は辛い方が美味しいと思うけど……」

MH「ジュニヒョンのはやりすぎ」

「ほんとそう」

JN「え〜」


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