67(カクside) ページ32
ここはウォーターセブン。船大工達の集まる造船の町。
そんな町に船大工として潜入するカクは『CP9』──政府の諜報部員としての仕事をしつつも汗水垂らし今日も船を作っていた。
のであるが……
「なんじゃと!?しばらく会えない!?!??」
《っそんな大声を出すな…》
電話先からの指摘に、自分の声が思った以上になっているのを気づく。
慌てて周りを見て確認する彼は、本当に諜報部員か？と疑うなかれ。
真面目にやってたらちゃんと仕事ができる人間だ。
「どうしていきなり…先週聞いた時は会えると言ってたじゃろ」
《『鴉』としての仕事と私用が立て込んでてよ。忙しいんだよ…そっちに戻るまでの時間がねぇ。あとは──》
彼の話を聞いてみると、どうも仕事で忙しいらしく、その声はどこかいつもの覇気はない。
電伝虫からも伝わってくる疲れた様子は本当に珍しい
《すまないな…》
「本当に会えんのかぁ……？」
自分の口から出したことのない情けない声がこぼれる
何故こんなに打ちひしがれてるのかじゃと？
そんなのギルダーツに会えんからに決まっておろう!!!(クソデカボイス)
「わしの唯一の楽しみが…」
疲れているギルダーツには悪いが、わがままを言ってでも本当に会いたかった。
自分が頑張って仕事をしているのも、嫌いになってしまった政府の仕事をするのも…
全ては数ヶ月に一度は会える友達がいるため。
そんな彼が今回は会えないと言うのだ。
「ギルダーツ〜〜…」
情けない声が出るのも仕方がない。
《やめてくれ、そんな泣きそうな声………申し訳なくなるだろ》
「その罪悪感から頑張って来てくれないかと思った」
素直な気持ちを言ったら電伝虫の向こうから吹き出す音が聞こえた。
今笑ったな？隠しもせず。
《ｸｸｯ、策士め…だが本当にそっちには行けそうにねぇ。すまねぇな》
「……そこまで言うんじゃからな、今回は諦める」
ここまで断るということは本当に忙しのだろう。わがままを言うのも今日はやめよう。
「それで、今回は欲しい情報はあるか？いつも通り答えられるものは答えるぞ」
《………ひとつ、友人としてではなく『鴉』として忠告しておくことがある》
その言葉にすぅ、と目が細まった。
《実は────》
───
──
─
《──ルッチにも伝えてやれ。政府に言うも勝手だが、俺情報だとは言うなよ》
「わかっとる」
またな、という声に返して通話を切る。
さて、どうしたものか……。
「マーシャル・D・ティーチ……か」
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Aceyu(プロフ) - かちかち太郎丸さん» 繰り返すほど読んでいただけるなんて感激です！夢主くんがどのようなエンドを向かえるか、どうぞ続編もお付き合いいただけたら嬉しいです😊😊 (12月31日 21時) (
レス) id: abb97a4c1c (このIDを非表示/違反報告)
Aceyu(プロフ) - ばってんさん» にやけて下さってありがとうございます！もっとにやけて頂けるよう頑張ってみます笑 (12月31日 21時) (レス) id: abb97a4c1c (このIDを非表示/違反報告)
Aceyu(プロフ) - チャパさん» コメントありがとうございます！いつも時間が空いて申し訳ない…それでも読んでくださって嬉しいです。頑張って続編書かせていただきます！ (12月31日 21時) (レス) @page40 id: abb97a4c1c (このIDを非表示/違反報告)
かちかち太郎丸 - 更新ありがとうございます！！！ずっと前に見つけては繰り返し読みに来てしまってます！設定も書き方も全部大好きです！！！！！ (12月3日 15時) (レス) @page37 id: b4989b061f (このIDを非表示/違反報告)
ばってん(プロフ) - 一気読みしてしまった…続きが欲しいです…🥲🥲 (2023年2月5日 23時) (レス) @page32 id: 33b58415e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aceyu | 作成日時：2021年5月18日 12時
