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今度こそ終いだと扉に向き直ったギルダーツだが、そこからまだ一歩も進んでいなかった。
「どうした、小僧」
「…………………あー……」
彼は今までの威勢はどうしたと言わんばかりに言葉を濁す。
「…………あんた、病気だろ」
身体を半身だけこちらに向けた彼は意を決したといった風に言う。
「グララ、まぁな。それがどうした？」
「……見たところ、肌のハリや顔色、呼吸音から見るに末期症状だな。今思いつく限りの病気は進行が早いと思うが…さすが伝説の男って感じか？寝込んでねぇのが不思議なくらいだ。バイタルサインしてねぇからわからねぇが脈拍に乱れはねぇのか？3日間見て思ったが酒の飲みすぎじゃねぇのか？絶対病気の一因だろ。肝疾患はもう過ぎてるな…腹痛や発熱は？膵炎までいってると死ぬ可能性も高いし、糖尿病一直線だ。船医が泣くぞ。それと…」
「…………………………ギルダーツ。なんの話をしているんだ」
理解のできない内容に世界最強の男が頭を抱えた。
「病気の話だ」
「……おめぇ、わかるのか」
「少しだけ医学をかじってる程度だ。
で、本題だが、それを治療できる医者を知っているがどうする？」
───────
────
現在、白ひげと別れた島にて。
「…………」
ギルダーツは撃沈していた。
《主……》
「言うな…」
《いくら世話焼きだからって白ひげにトラファルガー紹介するまでしなくてもいいではないか。あと3日間で馴れ馴れしいとか言ってたが、主もたいがい馴れ合ってるぞ》
「言うなっていったじゃん！！！！！！」
人気のない森の中。地面で仰向けになり顔を覆っているギルダーツ。
何をやらかしたかって？
そんなの殆ど初めましてから3日間で相手の病気の心配したあげく、名医まで紹介してさっそうと逃げたからに決まってんだろ。
しかも気づけば白ひげと不死鳥から全力の勧誘を受けていたし。
帰る前には
「弟の所へ顔出したら戻ってこい」
さも当たり前のように言われ、
「オヤジが気に入ったみたいだからねぃ、速めに帰ってきてくれると嬉しいよい」
ニコニコと笑う不死鳥に言われ、
「おまえ、やっぱり勧誘されてるな！次来るときゃ持っとこう優しい感じで来いよ！」
フランスパンにはやっぱりと笑われ、
「お、もう行っちまうのか？はやく帰ってこいよ！」
数人のクルーからは"来い"ではなく"帰ってきな"と言われる始末。
どうしてこうなった。
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Aceyu(プロフ) - かちかち太郎丸さん» 繰り返すほど読んでいただけるなんて感激です！夢主くんがどのようなエンドを向かえるか、どうぞ続編もお付き合いいただけたら嬉しいです😊😊 (12月31日 21時) (
レス) id: abb97a4c1c (このIDを非表示/違反報告)
Aceyu(プロフ) - ばってんさん» にやけて下さってありがとうございます！もっとにやけて頂けるよう頑張ってみます笑 (12月31日 21時) (レス) id: abb97a4c1c (このIDを非表示/違反報告)
Aceyu(プロフ) - チャパさん» コメントありがとうございます！いつも時間が空いて申し訳ない…それでも読んでくださって嬉しいです。頑張って続編書かせていただきます！ (12月31日 21時) (レス) @page40 id: abb97a4c1c (このIDを非表示/違反報告)
かちかち太郎丸 - 更新ありがとうございます！！！ずっと前に見つけては繰り返し読みに来てしまってます！設定も書き方も全部大好きです！！！！！ (12月3日 15時) (レス) @page37 id: b4989b061f (このIDを非表示/違反報告)
ばってん(プロフ) - 一気読みしてしまった…続きが欲しいです…🥲🥲 (2023年2月5日 23時) (レス) @page32 id: 33b58415e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aceyu | 作成日時：2021年5月18日 12時
