Fault3 ページ31
「俺の目を欺こうなんざ100年………いや、10億年はえよ」
「「いやどんだけだよ」」
ギルダーツは足の状態を見せながらロシナンテと激しくツッコんだ。
「それで、ギルダーツは今回何したんだ?」
足に包帯を巻かれながら、頭を撫でようとしてくるロシナンテの手をはらう。
「俺が何かやった前提かよ」
「お前が何かやらかすからいつも怪我してるんだろ。その度ローが怒ってるってのに…」
「否定はしねぇ…」
ロシナンテの言葉は的をえてるいるので苦笑いしかでない。
「で?」
「…」
((フイッ
「おい、目を逸らすな」
「まぁ、あれだ、ちょっとしくじっただけだから」
「じゃあそのちょっとを教えろ。大した事ないんだろ?」
「チッ…」
「舌打ちするな」
じーーーーーーーーーー
「「…」」
視線が痛い。こうなったら後々面倒臭いのは身に染みている。仕方がない…
「………………………
はぁぁぁぁ〜…降参降参…
ったく、子供を庇っただけだっての。それで、ヘマしただけ」
本日2回目のため息を吐きながら言う。
「また人助けか?お前本当にいい子だな〜」
「他人を助ける前に自分を大事にしやがれ」
眉間に皺を寄せながら、包帯を巻き終わったらしいローがバカ、といいながら頭を小突いてくる。それにわりぃ、と笑う。
心配してくれるのは嬉しい。だが、本当の事を言う気はない。
あれ?今言って思ったがいつもこの手で俺言ってねぇか?認めたくねぇがロー達に俺、甘すぎじゃね?
………気の所為にしておこう
「なんでお前はそんなに頑ななんだ」
横でロシナンテが「言えて偉いぞ」なんて子供に言う様に頭を撫でてくるのでその手を叩き落とすと泣きつかれた。
「そこまで頑なじゃない」
「怪我は見せないし、人の心配ばっかりするし、秘密多いし、謎だし?
…あれ、これ俺たちが知ってる事あるか?」
「名前と年齢」
「あ、なるほど…じゃねえよ!!!まだそれだけかよ!!!ローの方が知ってるぞ!!!」
「それはローがわかりやすいからだ」
「ぁあ"!?」
「まぁ、俺からは言う気はないから」
「…やっぱりか…」
いつも俺が来る都度話すこのやり取り。
そんな日々が楽しいと感じる今が幸せだ。
その晩…
「あ、おい、俺がいる時くらい好き嫌いするな」
「「梅干しは嫌いと言ったはずだ」」
「身体にいいんだから摂取しやがれ」
「却下」ズバッ
「無理」スパッ
「…」
ズベシッ
「「いたっ!!」」
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レン - ヤバイです。ローとの会話が好きすぎてニヤニヤします笑。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年3月15日 0時) (レス) id: def185814e (このIDを非表示/違反報告)
Aceyu(プロフ) - ぴのさん» で す よ ね!!!うわぁ仲間がいて良かったです!やっぱりほそやんですよね!!嬉しいです!最後になりましたがコメントありがとうございます!!! (2019年8月8日 12時) (レス) id: de2aaf2ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - やるならほそやんですよ。イケボだし、ちょっと不良って感じが似てる (2019年8月7日 13時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
Aceyu(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます!最近忙しくて更新が遅くてすみません(´;ω;`)頑張らせていただきます (2019年7月22日 7時) (レス) id: de2aaf2ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください!続きを楽しみにしてます (2019年7月17日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Aceyu | 作成日時:2019年7月2日 20時