【遊☆戯☆王VRAINS】波涛を乗り越えて

番外編2 思いがけないあの人2 ページ18

母「A、お友達来たわ。少し顔出せる？ 無理ならいいけど…」

瑞希ちゃん来てくれたんだ！大分落ち着いてきたし、マスクすれば大丈夫だよね


貴「行くよ！」


母 (Aには聞けないけど、あの子彼氏さんかしら…カッコイイわね)

階段を下りる。移したくないけど、少しでも会いたいな。


貴「瑞希ちゃん、おまた…せ？ …えぇー！！ふ、ふ、藤木くん！？何でこんな所に？？」

瑞希ちゃんと思ってきたら、まさかの藤木くんで焦りすぎてむせてしまった。


遊作「あぁ、そいつは四ツ谷と一緒で風邪で休みだ。だから俺がプリントを渡しに来た。それより大丈夫か？むせているが…」


貴「大丈夫……わざわざごめんね、届けてくれてありがと…う」

さっきまで顔は熱くなかったのに、いきなり熱くなった気がした。気づかないで〜！！


遊作「熱もあるなら無理して出てくるな。顔赤いぞ」


貴「へっ！？ あ、ホ、ホントだ！あはは…」

藤木くん見た途端赤くなったとか、死んでも誰にも気づかれたくない。マスクで隠れているけれど、私は両手で頬を隠した


遊作「四ツ谷」


貴「な、何？」

私の目を真っ直ぐ見つめてきたものだから、不意に背筋がピンと伸びた。


遊作「今日の決闘塾は、四ツ谷が学校に来た日に延期だ。それとこれ貰ってくれ」


貴「…これって、私が行きたかったケーキ屋のプリン…！ いいの？」


遊作「要らないなら返してもらう」

それはやめて！と言ったらば、藤木くんは冗談だ。と言って笑顔で返してくれた。


遊作「早く治して学校に来てくれ、待ってる」


貴「あ…うん！ 藤木くんの顔見たいから早く治すよ！ あと、ありがとう！！」


遊作side

全く…自分の為に治してくれ、俺の為ではなくて。


Ai「あのプリン、買ってって良かったでしょー？Aちゃん、喜んでくれたし」


遊作「たまには役に立つな」


Ai「一言余計！！」

四ツ谷が居ない時に違和感を感じたのは、煩いのがいきなり静かになると違和感を覚える。のと同じだと分かった。
少しだけ、俺の感じ方が変わったのかもしれない。


Ai (人の事には敏感な癖して、ぜーんぜん自分の事については鈍感なんだもんな、遊作は。先が思いやられるぜ)


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いかがだったでしょうか？甘めを書きたかった作者、満足。

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