mojito++ 3

プラトニック 2 ページ6

「おやすみなさい」


と告げて、隣人を残し私は先に寝室へ来た。

ブラウンのシーツで綺麗に整えられている隣人のベッド。

少し大きくて、セミダブルくらいのサイズだ。




ここでジウォンさんと...



って考える自分。



「あぁっ、もうっ！私ってば」



顔をふるふると振って、ブランケットを捲って隣人の香りがするベッドへ潜りこんだ。


自分のベッドだと多分すぐに眠れてしまうだろう。



ぎゅっと目を閉じて、何もしない宣言をしてるからいっそのこと眠ってしまえば100%何にもなく朝を迎えれる！そう思ってブランケットまで深くかぶった。




目を閉じてどれくらい時間が経過したかわからない。
頭の中で隣人と知り合ってこれまでのことを思い返していた。


「ほんと変わった人...」


そう思っていると、ふわっとブランケットが捲れた。



『真ん中に寝て俺いれないつもりなの？(笑)』


けっこう胸元があいた緩いTシャツにスウェットを履いた隣人がやってきた。


「そういうつもりじゃ////」

少し横にずれると隣人が横に入ってきた。



香水も何もなくて、ただ石鹸とシャンプーの香りだけがする隣人。

何も着飾ってない、そのままの姿。



じーっとまた見てしまう。





『何見てるの？(笑)』


「いや...そのっ...Tシャツ...それしかなかったんですかっ///」


視線に気づかれて慌てて答えた私の墓穴を掘るセリフ。



『Aちゃんに服貸してるし(笑)』


「そ...そか////」


自分が着てるTシャツを見ているとぐいっと引っ張られて、ストンと落ち着いたのは隣人の鎖骨が見える場所。



「ひゃっ...」


自然に回る自分の腕は隣人の背中に、そして隣人の腕は私の頭の下と、腰に回されている。

一気に高鳴る心臓の音で、眠りに落ちようとしていたのに体の中だけ朝になってしまったようだ。



『おやすみ...２回目だけど(笑)』


「おやすみなさい...」


ぎゅっと隣人のTシャツを掴んで答えた。



女の方が性 欲が強い場合なんて最近のニュースやブログでも見る。
草食系の男が増えたとか、そういうので。


私って変 態だよね。


目の前にいる隣人に今どうにかしてほしいだなんて思ってる。


でも、何もしないって決めたもん。



ぎゅっと目を閉じてふうっと深呼吸をして再び夢の世界に無理矢理逃げ込もうとした。



『寝る時チューしないの？』

「へ？」


まさかのセリフと間抜けに半開きになった私の口はその瞬間隣人にそのまま塞がれた。

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