過ち 1 ページ19
隣人よりももっと近い存在に。
そう言い放ったジュホン君の言葉に私は喧嘩みたいに売り言葉に買い言葉。
「もっと近くに来てみせてよ」
そんな事言ってしまった。
”しまった”だなんて思ったころには私の部屋にジュホン君はいた。
「そこに座ってていいよ」
リビングの隅っこに手を前にそろえて立ち尽くすジュホン君。
緊張しているような雰囲気だ。
『あ...はい...』
私はキッチンでモヒートを簡単に作った。
ただ、シラフでは無理だったからいつもより強く、氷は少なめ。
炭酸なんて気持ちの分だけ。
「ビールでもいい？」
冷蔵庫を開けると２本だけ入っているビール缶。
『あ...はい、すいません』
ビールを取り出して、ジュホン君が座るソファに私も腰かけて、テーブルにモヒートとビールを置いた。
『先輩のやつ何スか？』
「あ、これ？モヒートって言うの」
『へぇ...』
「知ってる？モヒートの語源」
『知らんス』
「軽い魔法をかけるって意味なんだよ」
『へぇー！』
魔法か...
隣人といるときはそんな感じだ。
ジュホン君といるときは...
「美味しいんだ、飲む？」
ゴクっと一口飲んでジュホン君に聞いた。
『いや、俺はこれがあるからいいッス！』
ビールを指さして答えた。
ビールが確か苦手だったジュホン君、ほんとにそれで大丈夫なのかなって思う。
でも、それかモヒートしかないし。
「飲まないの？」
『飲んだら帰れなくなっちゃうでしょ？』
「え？帰るの？」
『いや...そのっ...なんていうか...』
ビクっとして慌てるジュホン君。
わかってるんだ、ジュホン君はそういう事できない人だし、そうじゃないって。
でもさ。
「近くにきてよ」
隣人の事忘れたくて、ついそんな事言ってしまう。
ジュホン君もそれを望んでるよねって肯定しながら放つセリフ。
ソファに置かれたジュホン君のスーツの袖を指でつまんで引っ張った。
その動作を見て私をじっと見つめるジュホン君。
『わかってるんスか？それどういう意味か』
「わかってるよ、だって私ジュホン君より歳上だよ？」
バカにしないで。
早くキスして抱きしめて、服脱がせてよって思ってる。
『関係ないッスよ...だいたい、俺そういう意味で言ったワケじゃ...』
ぶつぶつ言うジュホン君の唇を勢いに任せて塞いだ。
『...っ！』
ジュホン君の体はそのままソファに沈む。
初めて触った肩は思いのほか硬くて男の人だ。
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このみ - すごく面白かったです！最近モンエクペンになったのですが、もっと好きになりました！更新お疲れさまでした！これからも頑張ってください！！ (2017年11月12日 11時) (
レス) id: 0ab0aad734 (このIDを非表示/違反報告)
おん - 感動をありがとうございましたすっごく面白かったです (2017年9月25日 9時) (レス) id: 7121d0579b (このIDを非表示/違反報告)
まなな - すごく良かったです(泣)すこし自分と重なる部分あったので、共感しぱなしです！！また、違う作品楽しみにしてます(σ≧▽≦)σ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 000918fc8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - あおんさん» こんばんは！モンエク好きになりはじめたばかりだなんて！嬉しいです！モンエク是非もっと好きになってください（ ; ; ）私なんか好きになりすぎて妄想ヲタクになっちゃいましたから！（笑） (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - めばえさん» こんばんは！嬉しいコメントありがとうございます！blue moon自体お店の名前が思いつかなくてもねくの曲から選んだんですが、結果マッチしていてよかったです☆あと、お褒めの言葉勿体無いことばかりで（ ; ; ）ありがとうございます！ (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな
| 作成日時：2017年7月1日 0時
