甘すぎるチョコレート 4 ページ13
ジウォンside-
いきなりヒョンウォンから話がしたいって、何なんだろ。
けど、私としては...少しホッとしていいことかもしれない。
スヒョンと名前を変えて数年。
私は自分の過去を隠してまた煌びやかなこの世界に帰ってきた。
新しく恋した相手はヒョンウォンと離婚する直前に知り合ったモデルのウヌと付き合っている。
少し...いや、随分歳下なんだけどいい大学出てるし、家系が医者家系だから金銭面には一切困ることない相手だった。
もちろんウヌの事は大好き。
私の事をヌナと呼んで愛してくれるし。
でも、ヒョンウォンからいよいよあんなメッセージがくるとなぜか苦しい。
どこかでつながっていることに私は安心していたのかな。
最低だってわかってるんだ。
ウヌがるのに、どっかでヒョンウォンを想う気持ちがあって。
『ヌナ。どうしたの？』
スマホをボーっと見つめていた私はウヌの声にハッとしてスマホを膝の上に置いた。
「ん、何でもない」
ソファに座っているウヌの横で私はヒョンウォンの事を思い出してる。
今までそんな事なかったのに。
去っていきそうだってわかったから？
紙切れの上では別れた私たち。
どっかで追っかけてほしいって、ズタボロになるほどおっかけてほしいってワガママな私が思っていたの。
でも、ヒョンウォンはそれを選ばなくて。
シウと面会しながらお互い別々に生きる事を選んだ。
壊れたガラスのように、死んだ魚みたいな目をするヒョンウォンを見るのが嫌だった。
本当は早くに大人の世界に入った私は実はうんと子供だったのかもしれない。
いつ何時も、”かわいい””愛してる”など、温かい言葉を向けられたかった。
実際、一生ヒョンウォンといてもいい権利を手にすれば褒め言葉がなくなってヒョンウォンがむしろの言葉を欲していたのかもしれない。
結婚生活の中にだんだん温かい言葉が不足した私たちは、気づけば会話に温度もなくなってたし。
『ヌナ...いや、ジウォナ...こっち向いて』
ウヌは私とそうしたいとき、そうするときは必ず名前で呼ぶ。
そして今名前で呼んだからシたいんだろう。
時計を見れば夕方、もうすぐシウを迎えに行く時間だ。
唇が触れる直前で俯いて、その行為をやんわりと断った。
「ごめん、そろそろ私行かなきゃ....」
『もうそんな時間？』
甘えた目で見つめるウヌのまなざし。
甘くて、甘すぎる。
「ん...また明日...ね？」
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このみ - すごく面白かったです！最近モンエクペンになったのですが、もっと好きになりました！更新お疲れさまでした！これからも頑張ってください！！ (2017年11月12日 11時) (
レス) id: 0ab0aad734 (このIDを非表示/違反報告)
おん - 感動をありがとうございましたすっごく面白かったです (2017年9月25日 9時) (レス) id: 7121d0579b (このIDを非表示/違反報告)
まなな - すごく良かったです(泣)すこし自分と重なる部分あったので、共感しぱなしです！！また、違う作品楽しみにしてます(σ≧▽≦)σ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 000918fc8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - あおんさん» こんばんは！モンエク好きになりはじめたばかりだなんて！嬉しいです！モンエク是非もっと好きになってください（ ; ; ）私なんか好きになりすぎて妄想ヲタクになっちゃいましたから！（笑） (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - めばえさん» こんばんは！嬉しいコメントありがとうございます！blue moon自体お店の名前が思いつかなくてもねくの曲から選んだんですが、結果マッチしていてよかったです☆あと、お褒めの言葉勿体無いことばかりで（ ; ; ）ありがとうございます！ (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな
| 作成日時：2017年7月1日 0時
