預かりもの 4 ページ10
枕元にあったスマホを手にとるとメッセージがきている。
”先輩の家行ったんスけど、知らない人が出たんで差し入れ預けてます。また明日会社で”
やっぱり...
「あの、何か言ってました？」
『先輩んちじゃないんすか？って言ってたよ..せんぱい？』
私を指さして首をかしげる。
「い...一応、これ持ってきてくれた彼からしたら私は先輩です..」
『ふふ、そうなんだぁ...スッピン...大丈夫じゃん』
ハッとしてみていたスマホを顔に落としてしまった。
鈍い音とともにちょっとした痛みと恥ずかしさ。
「うっ...」
かわいくない声がともに漏れる。
『あっは！ほんと面白いね』
髪がぼさぼさでも服がゆるゆるでも笑うとイケメンはイケメンなのだ。
それに比べて私ときたら...
「もう////早く帰ってください///」
とにかく恥ずかしさの絶頂を迎えた私は隣人に帰ってほしくて必死だった。
普通の休みの朝なのに、隣人がいるってだけで変な感じだ。
『ええー、ランチくらいしよーよぉ』
ぷうっと頬を膨らませてぽてっとした唇はもっとぽてっとなっている。
「仕事は...いいんですか？」
『なんとかなるんじゃなぁい？腹が減っては戦はできぬ...って言うでしょ？』
ちなみに私はそれをよく部下に言う。
営業周りの時とか、残業するときとか。
とりあえずごはん食べて頑張ろうって時に...。
他人から言われるとは...。
「そうですけど...」
『じゃあ...１時間後、迎えに来るから』
勝手に時間を決めてベッドで顔をまた抑えてる私に向かってひらひらと手を振って寝室から出ていった。
『あ、玄関あけっぱにしとくよぉーーー』
遠くから隣人の精一杯の大声が聞こえてきた。
「はぁーい、大丈夫ですー！」
バタンと大きく扉の閉まる音がして、静かな休みの日の午後をようやく実感した。
枕元に置かれたジュホン君からの差し入れ。
カサっという音をさせてビニール袋をもう一度覗き込む。
優しい子が近くにいて嬉しいな...
”さっき受け取ったよー！ありがとう、また明日ね！”
それだけ返信してベッドから降りた。
髪をくしゃくしゃにしながら洗面台に立つとむくんだ目をシミがうっすら浮かぶ肌にちょっと笑える。
こんな顔を超絶的イケメンに見られたとか笑い話でしかない。
おまけに一晩一緒にいて何もなかったとか(笑)
まぁ、それくらいがいいのかもしれない。
近すぎて簡単に好きになってしまってはいけないもの。
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ゆうな(プロフ) - りんすさん» コメントありがとうございます。モヒート夏は特に美味しいと思います！そう言ってもらえてうれしいです☆ありがとうございます^^ (2017年6月19日 12時) (
レス) id: e46b48b223 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - まなはさん» お返事遅くなりました！ありがとうございます（涙）ちょっと前みたいに細かく更新できないんですが、読んでくださるとありがたいです！ (2017年6月19日 12時) (レス) id: e46b48b223 (このIDを非表示/違反報告)
りんす(プロフ) - これ読んだらモヒート飲み物自体にもハマってしまいました！飲み会のたびにモヒート呑んでます！モヒートヒョンウォン最強です！ありがとうございます！！ (2017年6月17日 0時) (レス) id: 6db9b5f2be (このIDを非表示/違反報告)
まなな - 1個目のコメ名前間違えました（汗）まななです！ (2017年5月1日 0時) (レス) id: 7202c62fab (このIDを非表示/違反報告)
まなは - お久しぶりです！Butler＆Ladyに続きいい作品ですね！！ほんとやばいです！続き待ってます！！ (2017年4月30日 23時) (レス) id: 7202c62fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな
| 作成日時：2017年3月11日 1時
