Best of my life 1 ページ45
シウが１歳を迎えようとするころには、俺たちの間柄はかなり冷え切っていた。
そして、俺自身もその間に何かの感情を欠落させてしまったようだ。
『ヒョンウォナってさ、シウが懐いてない事に対して不安とかないの？』
ジウォンが言う。
懐いていないというか、俺が懐かれようとしていない。
子供が怖い。
「ないよ」
無表情で答えれば、ジウォンのヒステリックな声が飛んでくるから穏やかな口調で答え、穏やかな表情で答えた。
『よくそんな余裕な顔してられるね。父親でしょ？』
「ふふ、その前に俺はジウォンの旦那さんだけど」
にこやかに答えると”バカじゃない？”って言ってジウォンはシウを抱きかかえて寝室へ行った。
俺は持ち帰った仕事を黙ってリビングでやった。
遅くまで起きて、二人のために。
朝起きて会社に行って...
休みの日は何してたんだろう。
そうか、シウの相手をするのが怖くて仕事だからって言って公園に行ったりしてたっけ。
そんなある日、夕方家に帰るとそこにはジウォンとシウがぐっすり眠っていた。
昼遊びすぎて疲れたんだろう。
ジウォンにブランケットをかけて、傍に腰かけた。
シウがすやすやと寝息をたてて眠っている。
「シウ...」
ゆっくりとシウのそばに近づいて、おでこにかかる前髪を指先で優しく避けた。
猫の毛のように柔らかい子供の髪に触れて、卵のように綺麗な頬を人差し指で押してみた。
「はは...起きないや」
小さい手が力なく握りこぶしをつくる状態で顔の横に並んでいる。
ゆっくりと、その小さい手の中に自分の人差し指を通した。
「シウ...パパだよ...」
そうつぶやくとぎゅっとシウの手が俺の指を掴んだ。
その瞬間初めて、自分の子供に対する愛情を感じたのかもしれない。
「こんなやつが父親で...ごめんね」
シウが目を覚まさないうちに指をゆっくりと離した。
「ジウォナ...俺は旦那さんでよかった？」
眠るジウォンに話しかけるけど、ジウォンはすぅすぅと寝息をたてている。
「俺は....ジウォンの旦那さんでよかったけど、シウの父親としてはまだ未熟だったかもしれないよ」
働くことが自分の家庭内での存在証明だとすれば、それ以外では見つけきれなかった。
本体俺は家族の中でどういう役割をするのが正解なのかな。
このままジウォンの横にいて、シウの父親でいていいのかな。
むしろ、シウは俺が父親で幸せかな。
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ゆうな(プロフ) - りんすさん» コメントありがとうございます。モヒート夏は特に美味しいと思います！そう言ってもらえてうれしいです☆ありがとうございます^^ (2017年6月19日 12時) (
レス) id: e46b48b223 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - まなはさん» お返事遅くなりました！ありがとうございます（涙）ちょっと前みたいに細かく更新できないんですが、読んでくださるとありがたいです！ (2017年6月19日 12時) (レス) id: e46b48b223 (このIDを非表示/違反報告)
りんす(プロフ) - これ読んだらモヒート飲み物自体にもハマってしまいました！飲み会のたびにモヒート呑んでます！モヒートヒョンウォン最強です！ありがとうございます！！ (2017年6月17日 0時) (レス) id: 6db9b5f2be (このIDを非表示/違反報告)
まなな - 1個目のコメ名前間違えました（汗）まななです！ (2017年5月1日 0時) (レス) id: 7202c62fab (このIDを非表示/違反報告)
まなは - お久しぶりです！Butler＆Ladyに続きいい作品ですね！！ほんとやばいです！続き待ってます！！ (2017年4月30日 23時) (レス) id: 7202c62fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな
| 作成日時：2017年3月11日 1時
