ドアチャイム 6 ページ2
イケメンはやっぱりズルい。
これだけでドキドキしてしまう。
まぁずっとドキドキしている。
「だ、大丈夫です」
全然大丈夫じゃない。
よくよく考えると何でこの人うちにいるんだろうって思えてくる。
『貸して』
私からグラスを奪うとコンビニで買った氷の袋を開けてガラガラとグラスに氷が入れられる。
「今度ミント買ってきましょうか？」
『あ、いいねぇ』
どぼどぼと薄い緑色のモヒートを注いでしゅわしゅわと泡がでる炭酸水を注ぐ。
氷の表面だけに触れるようにして隣人の細長い指でかき混ぜられるグラスの中身。
『じゃ、かんぱーい』
隣人がグラスを傾けてきたのでそれにコツンとグラスを当てる。
「いただきます...」
『はぁーっ、おいしい...明日も仕事？』
ふぅっと一息ついて尋ねてきた。
「あ、明日は休みなんですよ」
『そなんだ。じゃあちょうどよかったね』
「ハイ...あ、ヒョンウォンさんは？」
『俺？俺は仕事だけど、家だし』
「あ、そうでしたね...(笑)」
テレビをBGM代わりにつけてみれば深夜にさしかかるこの時間はニュースとか通販の番組に挟まれてときどき温泉番組とかやっている。
「テレビ面白いのやってないですね(笑)」
『連ドラくらいしか俺も見ないよ』
「ドラマとか見るんですか？」
『たまに泣いてるけど(笑)』
ふふっとグラスの水面を揺らして笑うその横顔。
一人で見て、泣いて、何をそんなに感情移入するんだろう。
「意外ですね」
『こう見えて普通の人だから』
「いや、こう見えてってか普通じゃないですか(笑)」
そういうと早くも空になったグラスにまたモヒートを足している。
『普通に見えたいのに見えない人もいるらしい...』
「どういうことですか？」
『こんなだから私生活もイケメンって勘違いされる(笑)』
笑ってるけど、また漂う寂しい影。
「私は少なからずそうは思ってません...あ、そのかっこいいっては思いましたよ、最初！」
少数派の隣人の味方になりたいって思ったワケじゃない。
だって、初対面がコインランドリーで私の下着を拾った瞬間だもの。
『あっは！あの時ね(笑)けど、俺優しくなーい？』
「や///優しいですけど...あ、あぁいう時は無視するか、肩叩いて教えてくださいよ..わざわざ拾うなんて...」
思い出すと恥ずかしくなる。
横で肩を震わせて笑う隣人。
ほんとに笑い上戸な人だ。
『ふふっ...けどあれなかった俺ら今一緒にお酒飲んでないよね』
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ゆうな(プロフ) - りんすさん» コメントありがとうございます。モヒート夏は特に美味しいと思います！そう言ってもらえてうれしいです☆ありがとうございます^^ (2017年6月19日 12時) (
レス) id: e46b48b223 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - まなはさん» お返事遅くなりました！ありがとうございます（涙）ちょっと前みたいに細かく更新できないんですが、読んでくださるとありがたいです！ (2017年6月19日 12時) (レス) id: e46b48b223 (このIDを非表示/違反報告)
りんす(プロフ) - これ読んだらモヒート飲み物自体にもハマってしまいました！飲み会のたびにモヒート呑んでます！モヒートヒョンウォン最強です！ありがとうございます！！ (2017年6月17日 0時) (レス) id: 6db9b5f2be (このIDを非表示/違反報告)
まなな - 1個目のコメ名前間違えました（汗）まななです！ (2017年5月1日 0時) (レス) id: 7202c62fab (このIDを非表示/違反報告)
まなは - お久しぶりです！Butler＆Ladyに続きいい作品ですね！！ほんとやばいです！続き待ってます！！ (2017年4月30日 23時) (レス) id: 7202c62fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな
| 作成日時：2017年3月11日 1時
