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優秀の基準って、何ですか。 ページ1

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私の名前は烏田ユア。他の奴らよりちょっとだけ優秀なただの中学1年生。遺伝子って偉大やね。


『づぁーッ… 暇ぁ〜…』

 友「暇なら勉強しろ、このサボり魔。」

『げぇ…この毒花が……まぁ?別に勉強しなくても?私はどっかの誰かさんと違って??授業受けるだけで点数取れますけど??』

 友「それが事実だから誠に地面に沈んで欲しい」

『どゆこと???』


 こうやって友達とからかいあうのも、いつまで続くんだろうか。
 私は心の中で溜息をつく。

 ______あぁ、うん。なんか、もう飽きてきた。


 ?「みっちゃーん!」

 友「おっと 私は用事を思い出したのでねサヨナラはっはっは」

『待てお前こんにゃろッッ』


 私が止める隙も無く、友達______ミズハは目の前から消えていた。え、何あいつ。忍者??

 ?「あれ?みっちゃんは?」

 『……ミズハならどっか行ったで、用事あるんやと。で、何、どうしたん。


 ______アズサちゃん。』

 ア「えへへ…実はさ、全然勉強分からへんくて!でな、ユアちゃんって頭良いやろ?だから教えて欲しいなぁ〜…って。」
 

 全く誰にも需要の無い上目遣いをしてくるアズサちゃん、この子嫌われてる自覚無いん?

 
『______ごめんな。私も自分のことで手一杯で。』
 
 
 私は愛想笑いを浮かべ、丁重に断った。が、さすが私が嫌っている女。しつこさもピカイチらしい。

 
 ア「そんなこと言わんといてよ、ユアちゃんの用事なんかすぐ終わるやろ!だってユアちゃん、“なんでもできる”やん!!」

 
 私はピク、と額にシワを寄せる。なんでもできる?こんな私が?何、何言ってんだコイツ、何言ってんだこのクソガキ。
 ミズハが教えんの上手いから、わざわざここに来たんやろうが。私をミズハの代用品か何かと勘違いしとらん?そういう所が大ッ嫌いなんだよ。

 思わず怒鳴りそうになるも、感情を抑え、私はクソガキにニコッと笑いかけた。

友達って思ってるの、アンタだけだよ。→



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作者名:歯美画紀子 | 作成日時:2022年9月12日 17時

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