27.下 ページ28
坂田side
『おい授業始まったんだけど、』
さ「……お前なんか隠してるやろ」
『は？いや、別に。もう行くぞ……いてて、』
さ「おなか痛いん?」
『だから生理だってば』
さ「それ嘘やろ」
ビクッ、っとわかりやすく体が動くA
さ「だってお前2週間前もそう言ってたやん。大体1週間で終わるもんや。そうじゃないかもしれないけど」
さ「でも明らかにその時と違ったような痛みの顔してる」
『……別に関係ないだろ。生理じゃなかったらなんだっていうんだよ』
さ「そ、それは」
何かと言われたら分からない。ただいつもと違うってだけなんだけど……
その時、俺の頭の中に1つの可能性が浮かんだ
さ「……！A、制服脱いで」
『は!?え、なに、怖いよ』
さ「ええから、変なことするわけやない。嫌なら無理やりにでも脱がす」
『チッ……分かったよ』
渋々ながらもボタンに手を掛けていく。その手はひどく震えていておびえてる様子だった
俺になのかそれとも……
『ほら、これでいいか？』
さ「そのTシャツも」
『おい……』
さ「頼む」
『……』
今度は言うことを聞いてくれないで、止まったまま
さ「ごめん」
俺は隙を見てAのシャツをまくり上げる
さ「……やっぱり」
彼女の腹には青くなった痣があった。
それから腕や脚も確認したら、見事に服を着るとわからないようなところに痛々しい痣があった
さ「もういいよ。服着な」
『おう』
沈黙が流れる。話さなきゃ解放されないとでも思ったのか、向こうが口を先に開いた
『この間さ、バイトの前に家帰るって言ったじゃんか』
さ「うん」
『その時にたまたま親父と莉子がいて、親父から殴られた』
『目の前に現れるな、問題起こすなとか死ねって言われながら』
『莉子には悠とか一ノ瀬と仲良くして何様だって言われたし』
『で、昨日もおんなじ時間に帰ったら前よりひどくやられてこのざまだよ』
何もかも諦めたように語るA
さ「なんで……お前がそんなこと言われなきゃならないんや」
『全部……』
『全部っ、俺が悪いんだよ……』
Aは大量の涙を流しながら絞り出すようにつぶやいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぺるはむ - 夜風@坂田家さん» ありがとうございます！向こうのほうでもコメントくれましたねｗｗそう言っていただけて嬉しいです (2020年10月30日 19時) (
レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
夜風@坂田家 - 今日見っけてあ、この人(お話も)好きやぁてなりました(伝われ)すと×りて見えてちょっとうっ...てなったけど他の作品も見てみようと思います！これからも頑張っていこって思えるような作品でした。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 4f5e25dcd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - まれんさん» ｗｗｗいやいや誤字なんて誰にもありますってｗｗ (2020年9月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - 彩華 ぴあのさん» こちらこそたくさんのコメントありがとうございます！毎日、って決めなきゃ続けられないのでｗｗ受験に合格して、絶対帰ってきます！ (2020年9月30日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
まれん - ごめんなさい……この前のコメント誤字ってました。。。めちゃくちゃいい作品でした！！ ？は誤字です。すません (2020年9月30日 19時) (レス) id: b33dc05251 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺるはむ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/perurisu/
作成日時：2020年8月12日 20時
