君とは違う【skt】

35.信頼 ページ36

うらたside


う「あ、まふ。莉子ちゃんは？」

ま「今日、日直で先生の手伝いに行ってるよ〜」

う「そっか」

昼休みになり3人で食べる予定だったが、今日は莉子ちゃんがいないらしい

それなら都合がいい、2人きりで話せるときなんて今くらいだろう

う「あのさ、今から話すことはさ、お前を裏切ったってことじゃなくて、その悲しませたいとかじゃなくて」

ま「ど、どうしたの？そんなに僕に言いづらいことなの?」

う「あのさ、俺、職場体験で月代と一緒だったんだよ」

ま「うん……」

う「それで、さ、」



う「俺あいつが莉子ちゃん殴ったって思えなくて」

ま「……」

う「だ、だって……あいつ礼儀とかもわかってるし、お客さんのこと一番に考えるような奴で。もの倒しちゃったとき、真っ先に[怪我無いですか？]って声かけてたし……」

依然不服そうな顔のまふ。やっぱり信じるわけないよな

う「ごめん、お前が信じないってわかってるよ。この話やめるわ」

ま「……あのさ、」


ま「信じるよその話」

いつになく低いトーンで話すまふ。信じる？今の話をか？

う「何で？坂田とか彼方さんのときは全然だったのに……」

ま「いやまあ……さかたんはバカだし、彼方さんは人がいいから騙されてんのかなーって思ったけどさ、」

ま「浦田さんは結構慎重だし、それにちゃんとした理由があるから」

う「そ、そうか……」

ひとまず安心した。でも問題はもっとある

ま「でも莉子ちゃんがそんなことするのかな？ほら、よくいるようないじめっ子って感じじゃないじゃん」

う「確かにな……それこそ猫かぶってるとか？」

ま「……ちょっと確かめてみる？」

う「え？」

こいつがそんな積極的なことを言われるとは思いもしなかった

う「いや、さすがにやめとこう。月代に被害がいくかもしれない」

ま「うーん……月代ねえ……」

まだ何か不満なところがあるような表情を浮かべる。ここまで来たら全部聞こう

ま「いや、僕のイメージでは月代がその……浦田さんの言ってたような奴だとは思えなくて……」

う「た、確かに……」

月代のまふに対する態度にも改善を求めるとしよう


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