花火�．汽鵐� ページ19
.
日が暮れても蒸した暑さは治らない夏島で
今宵は暗い夜に飲み込まれることなく島中に賑やかな声と
美味しそうな匂い、祭囃子や太鼓の音が聞こえてくる。
行き交う人の数は多く色とりどりな浴衣を着ている人達ばかり。
『…みんなどこ行っちゃったんだろう』
そんな中Aは1人で歩いていた。
.
ー花火ー
.
サニー号が漂着した夏島
今夜は島中でお祭りをする日だと住民から聞きつけ
船長の一声でお祭りに参加したのだった
周りの雰囲気で気持ちは高ぶり
目新しい屋台を見つけては立ち寄って覗いてみたりと
あちらこちらを探索する仲間達
Aもそのうちの一人で
美味しそうな香りのするチョコバナナを売っている屋台に見入っていたら
どうやら置いて行かれてしまったようで
気づけば周囲には知った顔が誰もいなかった。
普段一際目立つ仲間達。
しかし今日は浴衣を着ての参加のため
パッと見てもすぐに見つけることができない。
.
「ねえねえあっちの広場ならよく見えるんじゃない？」
「いいね、先に場所取っておこうか…」
周囲をキョロキョロしながら歩いていると
そんな声と共に前から歩いてくる浴衣の女性達
『わ…ッ』
ひとりの女性の腕に
すれ違いざま避けきれずにぶつかってしまった
その集団は気づかず過ぎ去ってしまったものの
バランスを崩した体を支えようとついた足は
石畳の低い段差によって平衡を保てない
普段履き慣れない下駄なこともあり
『きゃ…ッ』
.
思い切り尻もちを打つ…‼︎と思ったが
それは誰かに手を引っ張られたことによって免れた。
「大丈夫かい⁉︎」
ぎゅっと瞑っていた目を開くと
目の前には密かに思いを寄せている大好きな彼
『サンジくん…⁉︎』
「ケガはねェか！？」
『ありがと、…ごめん、私余所見してて、』
見上げるとすぐ近くにいたことに気づき
『ぁ、えーとその…皆は…？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 517人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雫 - ゾロとサンジ推しの私にはたまりませんキュンキュンしながら読ませていただいてます。 (4月24日 23時) (
レス) id: b8b4f0997c (このIDを非表示/違反報告)
すず - ずっと前からこの作品のシリーズが大好きで久しぶりに覗きにきました。密かにこれからも応援してます。 (10月15日 11時) (レス) @page22 id: d500053751 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - かなーーーり昔にこのサイトにサンジ君推しとしてコメントを残したことがある者です。久々に読み返したくなりサイトを覗いてみたところまだまだ更新されていて感動してコメントしています。いまだにキュンキュンします！ (2022年9月11日 2時) (レス) @page22 id: 68adc4802f (このIDを非表示/違反報告)
Taniokapi(プロフ) - いっつもキュンキュンしながら読ませて頂いてます！作者様のお話を読んでいると、ONEPIECEを全巻揃えたくなっちゃいました(笑)いつも素敵なお話をありがとうございます！！ (2022年9月7日 9時) (レス) id: 5451af9bce (このIDを非表示/違反報告)
きてぃー(プロフ) - こんばんは！ずっとキュンキュンさせてもらっています（ ; ; ）♡ルフィ大好きなので、ルフィが嫉妬する姿ももっとみたいです♡ (2022年8月24日 3時) (レス) id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：corone
| 作成日時：2022年3月14日 6時
