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l.
そういえば、この電車人全然乗ってないなぁ、と思いつつ、辺りを見渡す。
暗くて少し分かりずらいけれど、男の人が乗っていた。
その人も夜空を眺めていた。
その姿はすごく絵になっていた
なんて考えていると睡魔が襲ってきた。
「寝よっ……」
欠伸し、持っていた鞄を抱きかかえて壁にもたれ掛かる様にして眠る。
丁度、故郷の潮の香りが漂って来た頃だった。
s.
俺が心の中でブツブツ呟いている内に、例の彼女は寝てしまったようだ。
「本当に綺麗な人……」
月明かりに照らされて、色素の薄い髪は絹の様に光り、形容しがたい綺麗さだった。
彼女が、「……んっ」と声を零す度に心が高鳴った。
……？ 心が高鳴った？
まさか、恋じゃあるまいし。
考えれば考える程に自分に溺れていく。
そうか、俺は一目惚れ……したのかな。
ラッキーカラー
あずきいろ
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春磨 - そらるさん可愛いです！ (2015年8月11日 15時) (
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作者名：ラム | 作者ホームページ：
作成日時：2015年8月5日 22時
