君に未練など無いはずだった【佐野万次郎】

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「Aは何が食べたい？」





メニューを差し出したマイキーが微笑む。






『ハンバーグ定食かな。お手軽な値段だし、肉汁が最高…』






「お前食リポ向いてるな」






『えへへ、ありがと！そういうマイキーは何にするの？』






「俺は無論お子様セット。」







溶けそうなほど暑い外から、いきなりクーラーの効いた店内に入った所為で体温がおかしくなりそうだ。






とりあえず出てきた無料の水をゴクゴクと飲み干し、注文した料理が出てくるのを待つ。







「そういえばさ、この後エマとケンチン出掛けるらしーよ」







『知ってる。エマちゃん、頑張ってほしい！』






すると、マイキーは少し驚いた顔をして「えっ」と言う。






私、何か変な事言った？







「いつの間にエマと仲良くなってたんだ…Aのコミュ力すげぇ」







『まぁ…向こうも話しやすかったし。』












と、その時。







「お待たせいたしました、お子様セットとハンバーグ定食でございます」








運ばれてきた料理を見る。どれも美味しそうだ。







特にハンバーグ定食は美味しそうな香りがする








『ここのファミレスにして正解だったね、美味しそう』







「あぁ…って、ちょっと待てよ！」







『え？どうしたの？』








突然声を荒げたマイキー。







それをまじまじと見つめていると…















「俺は旗にテンション上がるのに！何でこのお子様セット、旗がついていないんだよ！」








…そうだった、この人お子様セットの旗に謎のこだわりがあるんだった。








「大変申し訳ございません、お客様。ただいまお持ちいたします。」








店員さんは急いで厨房へ戻っていった。








『…ふふ』







「A？何で笑ってるんだ？」







『ごめんね、ちょっと面白くて』










昔は、マイキーの知らない部分を知る度に嬉しくなっていたっけ。





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色々あったんで更新できていませんでした…







これからは更新頻度復活すると思うので、ご安心ください！







byゆあめ

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